いよいよ桜の季節到来ですね!街にスーツに着られた「新入社員」の溢れる時期です。それが、夏を迎える頃にはどの人が「新入社員」かわからないくらいに街に馴染んでいく……、そんな風景に混じって、来年度の新入社員を目指す学生たちも、本格的に動き出します。
はたらくぞドットコムでは、企業が「学生に求めていること」と現実に「学生が企業に求めていること」との齟齬について、考えてみました。企業様にとって、新卒募集のヒントになればと思います。

さてそこで、人気企業ランキングを去年と今年で比較してみましょう。去年の人気1位は銀行でしたが、今年は4位に転落し、1位はIT企業となっています。
この理由として、AI(人工知能)が身近となり、AIに対する親近感が増すと同時に、将来銀行業務はAIに取って代わられるのではないか?という危惧があると予想されます。
インターネット上でも“10年後になくなる職業”といった情報が溢れており、学生は就職した先のことを考えて不安に思っているのでしょうね。では、現在の学生は、就職にあたって企業に何を求めているのでしょうか?

一生働ける仕事、面白い仕事を探している
c97e1380fc8b27d54f279cace209dd5b_m
意外なようにも聞こえますが、学生へのアンケートによると「一生働ける仕事」「面白くやりがいのある仕事」を希望しています。
バブル期以来の超売手市場と呼ばれている昨今ですが、当時は1人の学生が10近い内定をもらうことも珍しくはありませんでした。しかしながら、現在は超売手市場とはいえ、就活が難しい傾向にあることは否めません。
それは、学生の仕事へ対する考え方や向き合い方の違いも大いに関係しているのではないかと考えられます。
学生に「仕事の魅力は何か」とアンケートを採ると、「仕事が面白そう」が60%近くを占めているのに対し、企業側は約40%が「当社は早くから活躍できます」ということをアピールしています。仕事の面白さと同時に「安定」も求めている学生は、企業が訴求している「安定・ビジョン・技術力」といった部分ともかなりの部分を共感してもいます。ここに勝機を見出すことができそうですね!
安定と面白い仕事というのは、一見相反しているかのようですが、それを同時に求めているのが、現在の学生たちと言えるかもしれません。

戦力になる若者をどう見分けるか?
a1a57b48edf84854c570d55d184bf888_m
ある大ベテランの人事担当者が「昔は、学歴で採用していれば間違いなかった」と嘆いていたのを聞いたことがあります。意味するところは、昔は高学歴の学生はしっかりとした人格が伴っていたものでしたが、今は学歴だけ見てもどんな人格かさっぱり見えてこないということです。
しかし世の中は空前の売手市場。自社に合う、戦力になる若者を見つけ出す最高のチャンスです。バブル期には内定をもらった学生を海外旅行に連れて行ったり、ディスコを貸し切って入社式をしたりと、企業もお金をかけた派手なパフォーマンスをしていました。
現在人気1位のIT企業では、「一発芸が面白ければ採用」、「麻雀で先輩に勝てば最終面接へ進める」などといった、学生の話題になる採用試験を行っているようです。
ペーパー試験やエントリーシートだけではわからない、学生の持てる力を見抜き、企業にとっても学生にとっても幸せな就職になるようにするには、自社の企業像をどう打ち出すかにかかっているとも言えるでしょう。

まとめ
超売手市場とはいえ、バブル期のそれとは学生の考え方も企業側の受け皿も事情が全然違います。
学生にとっては人生を、企業にとっては社運を担う就活。
はたらくぞドットコムでは、ベストマッチを見つけるお手伝いをしていきます!