今年は梅雨入りが早かったのに、関東の方が先に梅雨明けするという異例な天候になっていますね。蒸し暑さで気温以上に暑く感じますが、体調管理には気をつけていきましょう。
さて、求人への応募には履歴書と職務経歴書が付きものです。ここで書類選考がなされる訳ですが、今回は履歴書や職務経歴書の見抜き方にスポットを当ててみたいと思います。
優秀な人材を、みすみす書類で落とすことのないよう、一方で「こんなはずじゃなかった」というミスマッチが起きないよう、採用担当者が履歴書から読み取るべきものは何でしょうか?
まず履歴書で見たいのは、入社の意欲と仕事への向き合い方です。最近では手書きでなくPCで作成された履歴書も増えていますが、この場合は省略されている項目がないかチェックしましょう。記載したくない情報を故意に省いている可能性があります。
手書き、PCでの作成に関わらず、
・履歴書は正式文書であるという認識が感じられるか
・誤字脱字がないか、略字などを使っていないか
・一覧性のあるわかりやすい書き方をしているか
をポイントに見ていきましょう。さらに、転職の回数や一貫性、志望動機がきちんと自社向けに書かれているかも要チェックです。
経験のマッチングが最重要
新卒なら入社意欲やどういう仕事に興味を持っているのか、将来有望かが焦点になってきますが、中途採用となると履歴書も見る部分がかなり違ってきます。
中途採用の場合は、どの職種でも採用担当者が一番重要視しているのが「経験」。過去の職歴で、どのように成果を残したか?ということよりも、経験してきたこと、その結果身につけたスキルが、自社にどれだけマッチするか、入社後期待が持てるか、ということを見ているのですね。
採用担当者としては、履歴書に書かれた、または「書かれなかった」経験を見抜く目が必要ということになります。
ここで職務経歴書も併せて見ていくことになりますが、まずは自社のために、自社で活かせるスキルや職務経験をきちんとアピールしているかを見ましょう。もし方向違いのことを書かれているなら、この応募は「数打ちゃ当たる」内の一つということが考えられます。
職務経歴書も3枚以内であれば、文章の長さはあまり問題ではありません。それよりも、読みやすく端的にまとめられていることが大切です。なぜなら、数多くの履歴書を見る読み手の立場に立って書いているかどうかがわかるからです。
ポイントがズレていないか、読みやすいかが最大のポイントですね。
内容不足にはウソが隠れてる?
応募書類によくある「書かれていない」ことがあります。それは、
・退職理由
・応募動機
・自己PR
という順で多いようです。
しかしながら、採用担当者としては、ここが一番見たいところ。この部分をきちんと書いている人は、心証もいいですね。
ところが、応募者の中には「書かない」という方法で、職務経歴を隠そうとしている人もいます。確かに書いてないのでウソをついた訳ではないという理屈でしょうが、「隠したいことのある人」という印象は拭えません。
職務経歴の年月日は注意して見て、退社から入社までが半年以上空いているのに、何も記入されていない場合は面接で詳しく聞いた方がいいでしょう。
応募動機や自己PRが書かれていないのは、「とりあえず応募した」可能性も隠れています。採用枠が少なく、どちらか迷った場合には応募動機の薄い人から落とすのは自明の理ですよね。
本気で採用されたい人は、履歴書の書き方も研究しているはずですから、応募動機や自己PRが書かれていない、内容が薄い人は、やはり意欲が弱いと見た方がよさそうです。
まとめ
履歴書は「書かれていない」ことからも情報が読み取れます。優秀な人材を取りこぼすことのないよう、履歴書を読み取ってくださいね!