今回は地元の名所紹介シリーズ第二弾、筑豊編をお届けします。

筑豊といえば、その昔石炭産業で栄えた地域。五木寛之の小説『青春の門』の舞台としても有名で、映画化もされました。

象徴的なのは頂上部分が掘り尽くされ、平らになった「香春岳(かわらだけ)」。石灰石の採掘によって元々の半分程度まで削られたと言われます。

石炭産業が衰退してからは、産業も大きく変化し、現在は自動車産業の立地が進んでいます。最先端施設や人材育成も活発に行われ、大学や研究機関などの集積を図り、新たな産業の拠点作りを図っているのです。

スマートインターチェンジや国道の整備によって、福岡からも北九州からもアクセスのしやすい地域になりました。

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英彦山(ひこさん)

英彦山

筑豊といえば英彦山、と思いつく人も多いでしょう。英彦山は福岡と大分の県境に位置し、三峰で形成される標高1199mの霊峰です。

人々は、古来神聖な山として崇め、大切に守ってきました。日本三大修験の山の一つとしても有名で、その昔山伏はここで修験道を行いました。

現在は、英彦山登山で人気があり、トレッキングイベントもたくさん行われています。

中心部にある英彦山神宮宝幣殿は、国指定重要文化財であり、登山客も参拝に訪れます。特に秋の紅葉は見事で、多くの登山客で賑わいます。

登山の後には、ふもとにある「しゃくなげ荘」で温泉に入るのもおすすめです。国内でもトップクラスの天然ラドンを含有する単純放射泉と、ナトリウム炭酸水素塩泉の2種類の源泉があります。

露天風呂からは英彦山を眺めることもできますよ!

【しゃくなげ荘】

  • 住所/福岡県田川郡添田町大字英彦山1881-1
  • 営業時間/10:00〜21:00(受付は20:00まで)
  • 定休日/なし(例年12/13〜12/15まで休館)
  • 電話/0947-85-0123

源じいの森

今川と竹林に囲まれた大自然の中に、宿泊施設、温泉、キャンプ場、体験コーナーといった施設を備えているのが「源じいの森」です。

福岡から車でも鉄道でも約1時間半、北九州からは約1時間で行ける距離ながら、大自然とアウトドアを満喫できます。

一般的な宿泊施設「ほたる館」をはじめ、ロッジやバンガロー、キャンピングカーにデッキをつけたガーデンホーム、キャンプ場といった様々なタイプの宿泊施設があり、都会とは違った宿泊体験ができます。BBQセットのレンタルなどもあるので、自然の中でキャンプして、みんなでわいわい楽しむのもおすすめです。

また、温泉は大浴場をはじめ露天風呂や露天ジャグジー風呂などがあり、家族風呂でも楽しめます。

陶芸の体験コーナーでは、電動ろくろや手びねり、絵付けなどがあります。三週間後の出来上がりが楽しみですね!

  • 住所/福岡県田川郡赤村大字赤6933-1
  • 営業時間/温泉は10:00〜22:00(10/1より〜21:00まで)
  • 定休日/不定
  • 電話/0947-62-2911

旧伊藤伝右衛門邸

NHK朝ドラ『花子とアン』で「蓮さま」として登場した女流歌人のモデルが「柳原白蓮(燁子)」です。その夫である伊藤伝右衛門と約10年を過ごしたと言われるのが「旧伊藤伝右衛門邸」です。

明治に建てられ、大正期、昭和初期に増築された近代和風建築物で、その敷地は2293坪、建物の延べ床面積も309坪もある広大な豪邸です。

伊藤伝右衛門は炭鉱王とも呼ばれ、飯塚市内に残る貴重な石炭遺産として大切に保存されています。

広大な回遊式庭園にも目を奪われますが、和洋折衷でありながら見事に調和のとれた建物の美しさは特筆すべきものがあります。

アールヌーヴォー調のマントルピースやイギリス製のステンドグラス、一畳たたみの長い廊下などは必見です!

かつての炭鉱王の功績や、白蓮が生活した地としてゆっくり散策してみてください。

  • 住所/福岡県飯塚市幸袋300番地
  • 営業時間/9:30〜17:00(入館は16:30まで)
  • 定休日/水曜(祝日の場合は開館)
  • 料金/高校生以上300円、小中学生100円※土日は小中高生無料
  • 電話/0948-22-9700

王塚装飾古墳館

にわかに古墳好きが増えていますが、筑豊には王塚古墳があります。6世紀中頃に作られたとされる「前方後円墳」で、昭和9年、工事中に偶然発見されました。

古墳からは、武器や馬具、銅鏡、装飾品、土器類が出土しています。

王塚古墳最大の特徴は、装飾壁画に所狭しと並んだ赤・黒・白・黄・緑で描かれた紋様です。室内のほぼ全面に描かれており、色の数は日本最多と言われています。

絵もユニークで、ひとつずつ見ていくと飽きることがありません。これを描いた古代人はどのような人だったのか、思いを馳せるだけでわくわくしますね!

古墳館の常設展示室は、古墳の円の部分がエントランスになっていて、「王塚古墳がつくられた時代」「国指定特別史跡王塚古墳」「装飾古墳の世界」の3つのテーマに分かれています。

実際の古墳の中に入れるので、考古学好きにはたまらない場所ですね!

かわいい古代人グッズなども売られていて、マニア垂涎ですよ!

  • 住所/福岡県嘉穂郡桂川町寿命376番地
  • 営業時間/9:00〜16:30
  • 定休日/月曜(祝日は営業、翌日休)
  • 料金/大人320円、中学生160円、小学生100円
  • 電話/0948-65-2900

直方レトロ散策

直方市は江戸時代には長崎街道の宿場町として栄え、炭鉱景気の時代には貝島炭鉱本社の地元として賑わいをみせていました。

国道200号線とJR筑豊線に挟まれたエリアには、大正ロマンの雰囲気を残す建物が多数残っています。

大正時代に建てられた建造物は、現在も美術館や医院として残っており、ゆっくり散策しながら直方グルメを味わってみましょう。

中でもおすすめなスポットやグルメをご紹介します。

直方市石炭記念館

明治43年、筑豊石炭鉱業組合の会議所として建てられたもの。筑豊炭鉱は明治の初めから昭和51年までの約100年間、約8億トンの石炭を産出して日本の産業発展と近代化に貢献しました。炭鉱が閉山後、現在は資料館として活用され、炭鉱の歴史を今に伝えています。実際に使用されていた蒸気機関車や掘削用大型機械などは圧巻です。

  • 住所/福岡県直方市大字直方692-4
  • 営業時間/9:00〜17:00(入館は16:00まで)
  • 定休日/月曜(祝日は開館)
  • 料金/大人100円、大学・高校生50円、中学生以下無料
  • 電話/0949-25-2243

多賀神社

多賀神社

1691年、黒田直方藩の鎮守として創建された多賀神社。地元では長寿や魔除けの神様として信仰されています。

毎年秋には「多賀神社秋季大祭」が行われ、「日若踊」が奉納されます。日若踊は、福岡県指定無形文化財に指定されていますが、現在はお盆の時期に初盆の家をまわり、亡くなった方を供養するためにも踊られています。

幕末に直方に立ち寄った旅役者が、振り付けや唄を考え、伝えたものが現在に伝わっているそうです。

  • 住所/福岡県直方市大字直方701
  • 電話/0949-22-0125

直方ソウルフード「焼きスパ」

1980〜1990年代、直方商店街にあった「夕やけ」という喫茶店の独自メニューに「焼きスパ」というものがありました。ナポリタンを焼いたこの料理は、若者たちを中心に愛され、次第に庶民の味として直方市民のソウルフードとして定着しました。

この喫茶店が閉店後は幻のメニューでしたが、懐かしむ声が多かったため「焼きスパ広め隊」が結成され、現在は市内28のお店で提供されています。

焼きスパの作り方には4つのルールがありますが、それ以外は各店舗で様々な工夫がされているので、食べ比べも楽しいですね!直方散策をしながら、お気に入りの焼きスパを見つけてください。

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まとめ

かつて炭鉱で栄えた筑豊地方。衰退を経験したからこそ、現在の新しい姿があるのでしょうね!歴史あるものや、自然がいっぱいですよ!

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