「できれば転職をせずに一生を一つの会社で勤め上げたい」…これは誰もが抱く願望です。しかし、現実にはそうはいきません。最近は自身のスキルをアップさせるために積極的に転職するパターンもよくみられるようになりました。
転職を希望する企業に対しては、面接の際に、いかに自分をアピールできるかにかかっています。そこで今回は、転職に向けて自己PRの書き方についてご紹介していきます。
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自己PRでは何をアピールしたらよいのか?
自己PRとは何でしょう?履歴書や職務経歴書に自己PRの欄があるからといって、とにかく文字で埋めればいいというものではありません。
自己PRとは、応募先に自分をアピールすることができるもの。特に転職となると、応募先が求めているものとのマッチング要素が大きなポイントになってきます。
まずは、応募したい企業の求める職種や仕事内容、求める人物像を研究しましょう。自己PRをどれだけ書いても、相手が求めるスキルや人物像でなければまったく響かない自己PRになってしまいます。そのためには、求人情報をしっかり読み込み、企業のことを調べる必要があります。
自己PRを書く時のポイント3つ
自己PRを書く際に、念頭に置いてもらいたいポイントが3つあります。それは、
- これまでどのような仕事をやってきたか
- 自分には何ができるのか
- 今後どのように成長、貢献していきたいか
という3点を盛り込むこと。
そして、より具体的に仕事内容や成果を書くことです。具体的な数字があれば、それも盛り込むといいでしょう。ただし、他業界の場合は、その内容や数字がどの程度なのか判断できませんので、応募先に合わせて書き方は変えます。
例えば、前職が広告代理店の営業だった場合で、他業種の販売促進課に転職したい場合の自己PRは以下のようなものになります。
【職務経歴概要】
前職では総合広告代理店で営業職に携わっていました。テレビ・ラジオ・新聞・雑誌・web媒体を中心に、新規開拓からクライアントの制作物の制作進行、媒体の管理を経験しました。
クライアントの製品ターゲットに見合うマーケティングを行い、広告戦力を立て、製品をいかに一般に浸透させ、購買に繋げるかという総合的な広告活動を通して、前年対比130%の売上げ増加に繋がりました。
貴社におきましても、マーケティングから広告戦力の実施まで一貫して携わり、貢献できるものと思います。
【広告の経験による強み】
・マーケティングスキルにより、最適な広告戦力を行います
貴社製品のターゲットとなる年齢層や購買層をリサーチし、データ分析を行った上で最適な媒体選出と広告内容を企画します。購買動向を見ながら、さらに媒体や広告内容を検討し、反響を得ることができます。
・費用対効果を追求して結果を出します
予算内で最も効果のある広告媒体を選定し、広告内容を吟味して費用対効果を追求します。広告ばかりが浸透しても、購買に繋がらなければ意味がありませんので、売上げ目標を達成することを意識して計上できます。
・広告媒体、制作チームに人脈があります
広告代理店での経験から、広告媒体や広告制作に多数の人脈があり、企画に対して最適なマッチングをすることができます。
・高いリーダーシップとコミュニケーション能力があります
広告のチームでは、リーダーとして媒体や制作チームの指揮をとっていました。その経験から、リーダーシップとコミュニケーション能力の高さを発揮できます。
企業が求めるスキル、人物像に合っているか?
上記例文のように、明確で的確な3つのポイントを盛り込んだ自己PRを書くには、応募先が何を求めているかを知ることも大切です。
たとえどんなに素晴らしい経歴があっても、応募先が求めている職種が全く違うものであれば、採用担当者にはまったく響きません。
では、企業が何を求めているのか、どうやって理解すればよいのでしょうか?
それは、求人情報はもちろん、企業のホームページ、求人広告といった、応募先が出している求人に関する情報すべてです。特にホームページにリクルートページがある場合は、熟読して分析しましょう。
そして、どの応募先にも同じ自己PRを送るのではなく、応募先によって内容を変えることも必要です。
例えば、企業が「活発で行動的な人」を求めているのに、「物事をしっかり考えて慎重に行動するタイプ」であるとアピールしたところで、効果はありません。
必ず、相手の求めているものにマッチした内容になるよう、よく文章を練りましょう。
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文字数や誤字脱字、文章の読みやすさを推敲
推敲するとは、文章をよくするために何度も考えたり、作り直したりすることです。上記に説明した3つのポイントと、相手が求めるものにマッチする内容を考えたら、次は文章にしていかなければなりません。
特に文章力が求められている訳ではありませんが、読みにくい文章では言いたいことがうまく伝わらないのです。読みやすい文章を書くコツは、書いた文章を声を出して読み上げてみること。
それによって、ここに主語が抜けている、指示語が多すぎてわかりにくいといったことに気付くことができます。
また、絶対にNGなのが誤字脱字。これは気をつければ誰にでもできることであるので、間違いがあること自体が印象を悪くしてしまいます。何度も見直し、ちょっと不安な感じや言い回しがあれば、辞書で調べるなどしてきちんと直しましょう。
自己PRでの文字数は、指定文字数の8割以上と考えてください。指定されていなければ、400文字程度にまとめるのが一般的です。
自己PRのNGな書き方は?
極端に少ない文章量
例えば、100〜150字程度では、自己PRの場合極端に少ない文章量だという印象を持たれてしまいます。
内容についても、当然薄くなってしまいますので、上記ポイントを押さえた内容を盛り込んでより具体的に書いてみましょう。
ただし、箇条書きにする場合は、1つのブロックは150字程度が丁度良い文字量です。
アピールポイントが多すぎる
スキルやできることが多いのはよいことかもしれませんが、すべてを一気に盛り込むのはかえってポイントがぼやけてしまいます。
得意分野は多くでも2つ程度までに絞り込んで、具体的なエピソードと一緒に表現しましょう。
専門用語ばかりになっている
専門職や同じ業界への転職だからといって、専門用語ばかり使用しては、わかりにくい言葉となってしまいます。採用担当者は専門職であるとは限りませんので、読み手は誰であってもわかるよう、専門用語の多用は控えましょう。
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事務職でもアピールポイントはたくさん!
事務職での応募の場合、パソコンスキルなど一般的なスキルは誰でもアピールしてきます。だからこそ、自分の得意なことを売り込む必要があるのです。
例えば、片づけが得意であれば、「職場環境を整理整頓して仕事のしやすい職場環境を提供できる」といった立派なPRになります。
気配りが得意であれば、「コピー用紙は切れる前に補充する、シュレッダーのゴミをためない、誰も掃除しない箇所を掃除している」といった点もよいアピールになります。
事務において何ができるかということばかりではなく、職場環境において自分ができることは何か?ということも考えてみましょう。
まとめ
自己PRと言われても、何をアピールすればよいのかピンと来なかった方も、参考になったのではないかと思います。はたらくぞドットコムは、企業とはたらく人の架け橋になれるよう、日々応援しています!