2020年のコロナウイルスによる影響で、社会全体が大きな変化の時期を迎えています。しかし政府は2022年の春に入社する「就活ルール」を従来通りにすると発表しました。

現大学2年生がこの年度の入社に該当します。
2021年春の卒業予定でも、就活ルールは現状維持の方針です。

今回は、政府の発表を踏まえて、新卒の就活ルールとスケジュール、必要な準備について紹介していきます。コロナウイルスによって就活の仕方にも変化が見られるので、しっかりと準備をしていきましょう。

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就活の流れを知ろう

それではまず、就活全体の流れを見ていきましょう。全体のスケジュール感を掴むと、いつ頃何を始めればよいのかわかりやすくなります。

◆大学3年生(大学院1年、短大1年)6月〜

 就活のための準備期間

「来年の今は採用活動解禁になる」ことを意識して、そろそろ就活のための準備に入りましょう。漠然と考えていた就職先の業界や企業を具体的にし、インターンシップや会社説明会へ参加する準備も進めていきます。

業界や希望企業を具体的にするには、まず自己分析。自分と向き合い本当にやりたい仕事は何かを見つめましょう。それから企業研究などを始め、リサーチしていきましょう。

◆大学3年生8月〜9月

 インターンシップ開催

オフィスで働く男女

インターンシップとは、興味ある企業へ実際に就労体験をさせてもらえる制度です。機密や顧客情報などの関係で就労体験が難しい企業でも、仕事内容や社員との対話によって就労体験に準ずる機会を設けている会社も。

期間は一般的には5日程度ですが、1日で体験できる1dayインターンシップや、逆に1ヶ月という長期間のインターンシップも存在します。

企業が多くのことを学んでもらおうと開催するプログラムなので、ぜひ参加してみましょう。この機会にさまざまな分野の業種を見ておくのも最終的に方向性を決めるのに役立ちます。

大学3年生の12月にも冬インターンが開催されます。

◆大学3年生3月

    企業の広報活動解禁

    会社説明会、プレエントリー開始

いよいよ企業の広報活動が解禁となり、会社説明会やプレエントリーがスタートします。実際に企業やそこで働く先輩たちとの接触が増え、就活も現実味を帯びてきます。

「御社に興味があります」と意思表示をしていくことになるので、ここまでに自己分析や企業研究の準備をしっかりしておきたいところです。

◆大学4年生6月

 採用活動解禁

 筆記試験、面接など選考開始

4年生の6月には一斉に採用活動が解禁となり、採用選考が始まります。選考の方法は企業によるので、筆記試験や面接に対応できるように確実に準備しておきましょう。

選考後は内々定が出始める時期でもあります。しかしながら、1年を通して採用活動を行う企業や、秋採用の企業もあるため、自分の希望する企業の採用情報をきちんとチェックして応募のスケジュールを組みましょう。

◆大学4年生9月〜

 内定

内定承諾書

正式な内定が出るのは一般的には10月1日以降ですが、9月頃から内定が出始めます。内定が出ると「内定通知書」もしくは「採用通知書」が送付されます。

そして学生は内定が決まった企業に入社を約束する「内定承諾書」を提出します。内定通知書に同封されており、署名・捺印をして返送するのが一般的です。入社するかどうか迷っているなら、安易に内定承諾書を返送せずよく検討しましょう。

コロナウイルスで考えられる就活への影響は?

コロナウイルスによって世の中も大きく変化しました。働き方だけでなく、企業の景気に伴う採用人数や採用方法に関しても変化が見られます。

変化に対応できるよう、どのような影響が考えられるか推測してみましょう。

◆売り手市場でなくなる可能性

ここ数年来、新卒採用においては売り手市場と言われており、学生の就活には有利な状況でした。ところがコロナ禍によって業績が悪化した企業も多数あり、採用自体が減少する可能性があります。

買い手市場に転じた場合、競争倍率は高くなり就職氷河期に突入することも考えられるのです。

競争に勝ち抜く力をつけるためにも、より一層、自己分析や企業研究が重要になってくるでしょう。

◆前年の遅れから、就活遅延の可能性

緊急事態宣言により実質2ヶ月間の遅れが生じました。これによってあらゆるところに遅延が発生することが予測されます。

自分が就活する頃には落ち着いているだろうと楽観視せず、スケジュールが遅れることがあっても慌てないですむように、早目の準備が必要です。

◆Web面接など、採用方法のオンライン化の可能性

Web面接

コロナウイルス感染対策として、多くの企業が対面ではなくWeb面接を取り入れるようになりました。コロナウイルスが落ち着いても、今後この傾向は継続される可能性もあります。

特に面接では対面の場合と勝手が違いますので、どちらの面接になってもいいように準備が必要です。

さらには、Web面接が多く採用されることにより、遠方の学生も受験がしやすくなるという面も。人気企業には応募が殺到し、競争率が上がる可能性も出てきます。

採用方法の動向についてもよくリサーチしておきましょう。

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2022年卒業生が就活に向けてやっておきたい準備

就活準備に必要なもの

世の中が変化した時こそ、準備をしっかり整えましょう。変わり目に当たる学生は本当に大変ですが、自分を見つめ直し物事の本質を見極めるよい機会かもしれません。

◆本当にやりたいことの模索

今こそ、自分が本当にやりたいことを考えるチャンスです。自粛生活で世界中の人が「本当に必要なもの」を実感しました。

就活は人生を決める一大事ですから、自分の求めることを探してみましょう。

◆環境の変化への対応力

コロナウイルスによって、まるで映画のような現実を体験しました。「環境が大きく変わることがある」ことを頭に描き、どのような状況になっても対応・順応していくことができる力を身につけましょう。

生き残っていくためには、企業の「将来性」を今までとは違った視点で見直す必要があるかもしれません。

◆企業研究

自己分析を行い希望の業界や企業が見つかったら、その希望の方向性が間違っていないか見極めるためにも企業研究を行いましょう。

自分の希望と企業が求めるものはマッチするのか、齟齬はないかしっかり研究して理解を深めてください。

◆OB・OG訪問

どんなに企業研究しても、公開されている情報からは読み取れないのが、その企業で実際に働く人の声です。可能であればOG・OB訪問をして先輩のリアルな声を聞きましょう。

ピーク時には訪問依頼が集中するので、早目にアポイントを取るのがおすすめです。

◆履歴書、エントリーシート

履歴書

実際に採用活動が開始されると、エントリーシートを1日にいくつも提出することも。余裕がないとつい雑になり、書類選考で勝ち抜けなくなるので、志望企業が絞れたらエントリーシートの準備を進めておきましょう。

特に志望動機、自己PR、学生時代に何をやったかについては、企業によってどう表現するかも考えて、いくつかのパターンを準備しておくといいですね。

◆筆記試験対策

企業によっては筆記試験による選考が行われることも。一般常識や適性検査、時事問題、小論文など、問題は企業によってさまざまですから、リサーチしてしっかり勉強しておきましょう。

◆面接対策

前述したように、Web面接を実施する企業も増えています。対面と違って立ち居振る舞いなどのマナーはあまり見られないかわりに、質疑応答の内容をさらに重視されます。

対面ではないため、熱意や感情が伝わりにくい面もあるので、カメラ越しの面接対策は必ず行ってください。

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まとめ

さまざまな面で変化が予測される就活ですが、基本的なスケジュールに大きな変更はありません。ただし、企業側の対応が遅れたり、採用方法が変わったりすることが十分に考えられます。
どのような変化があっても対応できるよう、早目の準備が大切ですね。