「人手不足だから求人広告を出したい」と思っても、まず何から手を付けたらいいのか迷ったことはありませんか?求人広告にもさまざまな種類があり、特徴があるので、求人の内容によって使い分ける必要があります。

業界、仕事内容、雇用形態、ターゲットの年齢層などによって求人広告の媒体を使い分けないと、求める人物とかけ離れた応募がきてしまったり、応募がなかったりということも。

もちろん、求人媒体によって掲載料も違ってきますが、費用対効果を見るためにも、まずは求人広告の各媒体の特徴から紹介していきましょう。

求人広告媒体の種類と特徴

就活もインターネットが普及してからは求人サイトが登場し、求人広告も多様化しました。ここでは、主な5種類の求人広告媒体の特徴を紹介します。

【WEB系】

スマホで検索

所謂、「求人サイト」と呼ばれるオンラインでの求人広告です。新聞や求人誌が主流だったものが、インターネットやスマートフォンの普及によりオンラインでの求人活動が活発になりました。

応募をインターネットから行えることから、コロナウィルス対策としても適しています。

インターネットの特徴として、結果が出るのが早く、応募の状況を見ながら求人の内容を変更できるということがあります。

現在では求人サイトだけでも種類が多く、さらに強みは細分化される傾向にあるようです。

【求人情報誌】

かつて求人情報誌だったものが求人サイトへと移行する中、それでも強い層があるのが求人情報誌。誰もが名を知るような、知名度の高い情報誌もあり、年代や求人内容によっては求人サイトよりも有効なこともあります。

【ハローワーク】

ハローワーク

一般企業を退職すると、手続きのために訪れることも多いハローワーク。求人も多く出ており、無料で使えるのは最大の特徴です。

ただし、利用企業も多い上に、ハローワークの求人票は簡素で、自社の特徴を打ち出すのは難しいと思われます。他企業との差別化がしにくく、給与や待遇面で見劣りすると、応募が来にくくなってしまいます。

【新聞折込み】

新聞ポスト

インターネット普及前まではよく使われていた求人広告媒体です。現在では新聞自体を取る世帯が減少し、それに伴って新聞折込みも少なくなっています。

しかしながら、紙媒体と同様に年代や求人内容によってはネットよりも効果が高いことがあります。

【人材紹介・派遣】

人材紹介のしくみ

人材紹介とは、人材紹介会社に登録した人の中から、マッチした人材を紹介してもらう方法。

人材派遣とは、人材派遣会社が雇用している派遣スタッフを時給で借りるという方法です。

どちらも求人広告を出すこととは少し違いますが、広告を出したり採用選考をしたりといった手間も費用もかからないのが特徴。

人材紹介は一般の求人広告を出すと応募が殺到してしまうと予想される場合にもよく使われます。

人材派遣は、スタッフの教育は派遣会社がしてくれているので、即戦力となる人材が見つかりやすくなります。

求人媒体それぞれの費用感とメリット・デメリット

それでは気になる求人媒体の大まかな費用を紹介します。メリット・デメリットも詳しく述べていきますので、費用との兼ね合いでどの媒体にするのかよく検討してくださいね。

【WEB媒体】

◆メリット

  • 若年層に強い
  • 採用条件はもちろん、職場の雰囲気、先輩からのメッセージ、仕事内容など、写真を交えてわかりやすく伝えることができる
  • 他社との差別化がしやすく、応募者が実際に訪れた時、違和感やギャップを感じにくい
  • ターゲットを絞りやすい
  • スカウト機能などがあり、企業側からのアプローチも可能

◆デメリット

  • レスポンスの速さが問われる
  • 採用できなくてもコストがかかる

◆費用感

  • 掲載期間、掲載する情報量によって掲載料が設定されている
  • 一般的な社員募集では、4週間掲載で200,000円〜が相場
  • アルバイト、パート募集では1週間掲載で20,000円程度

20〜30代の若い層では、求人といえばまずインターネットで探すのが一般的です。求人サイトは情報も多彩で、写真でも社内の雰囲気を伝えることができ、ターゲッティングもしやすくなります。

一方で、採用に至らない場合でもコストがかかり、必ずしも採用できるとは限りません。

はたらくぞドットコムでは「採用した時だけ」費用が発生する「成功報酬型」を導入。採用に至らないのにコストがかかるというリスクを負わずに求人広告を掲載していただけます。

【求人情報誌】

フリーペーパー

◆メリット

  • 配布エリアを固定しやすい
  • 読者層をターゲッティングしやすい
  • 駅やコンビニなど無料配布で目に留まりやすい
  • 飲食やサービス系の募集に強い

◆デメリット

  • 掲載できる情報量が少ない
  • 応募がなくてもコストがかかる

◆費用感

  • 原稿サイズによって掲載料が設定されている
  • 媒体によってバラつきがあり、数万〜数百万と幅がある

エリアが都心部であったり、エリアが広かったりすると費用も高くなるのが特徴です。駅やコンビニなどで目にする機会も多く、広く多くの人に見てもらえるチャンスがあります。

特に飲食店やサービス系で募集したいなら、エリアを絞って掲載するのがおすすめ。

【ハローワーク】

◆メリット

  • ハローワーク内に設置された求人検索端末に無料で掲載される
  • 条件次第で助成金が出る場合もある
  • 求人広告にコストがかからない

◆デメリット

  • 掲載から選考まで手続きが煩雑
  • 掲載できる情報量が少なく、ターゲットが絞りにくい

◆費用感

  • 無料で利用できる

採用にコストをかけられない企業にはハローワークでの求人がおすすめです。ただし、求める人物像とは違う応募が多数来る可能性もあり、採用担当者の負担が大きくなることも。

また、助成金の対象になる人材を採用したいのであれば、ハローワークを利用するのがいいでしょう。

【新聞折込み】

新聞折込

◆メリット

  • 配布するエリアを限定しやすい
  • 40代以上や主婦層には効果的
  • パートやアルバイト募集に向いている

◆デメリット

  • 採用できなくても費用がかかる
  • 掲載できる情報量が少ない

◆費用感

  • 配布エリアによって幅がある(都心や世帯数による)
  • ちなみに東京世田谷区で3万部配布して約10万円

新聞を取らなくなったとはいえ、新聞折込みの1日平均枚数は13.18枚(※)というから、まだまだ広告媒体としての注目度は高いと言えます。

40代以上、シルバー世代、主婦層などには折込みでの求人は有効でしょう。

※J-NOA月間レポート(全国版)2018年年間版より算出

【人材紹介・派遣】

◆メリット

  • 求人広告を出す必要がない
  • ミスマッチが起こりにくい
  • 応募、面接といった採用活動の手間が軽減される
  • 採用するまでコストがかからない
  • 必要な時に必要な期間だけ雇用できる(人材派遣)

◆デメリット

  • 採用コストは高くなる(人材紹介)
  • 自社に採用のノウハウが蓄積されない
  • 派遣される人材を選ぶことができない(人材派遣)
  • 自社社員として育成できない(人材派遣)

◆費用感

  • 人材紹介では採用までコストはかからないが、紹介された人材を採用したとき料金が発生する。人材紹介会社への報酬は、採用した人の年収の20〜35%が相場
  • 人材派遣では時給×労働時間を派遣会社に支払う。派遣会社のマージン約2割も費用に入っている

求人広告を出すより、確実に人材を雇用できますが、どちらにも一長一短あります。専門的な職種やスキルの高い人材を求める場合にはかなり有効ですが、その分採用コストがかかると考えましょう。

まとめ

たくさんの求人広告媒体があり、業界、職種、人物像などによって媒体を使い分けなければ、的外れな求人となってしまうことがよくわかりますね。

採用に至らなくても求人広告にはコストがかかることがほとんどなので、費用対効果をよく考えながらどの媒体に掲載するかを選択してください。

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