医療事務は病院やクリニックの窓口で患者への対応をしたり、医療費計算をしたりする資格が必要な仕事です。
医療事務の資格は4種類。すべて民間が行うもので「医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)」「医療事務管理士技能認定試験」「診療報酬請求事務能力認定試験」「医療事務認定実務者」があります。それぞれ難易度や実施団体が違うので、医療事務になるにはまず資格の取得から行いましょう。
資格を持っている人は、いよいよ応募です!
志望動機の書き方にも、自分のステータスによってさまざまなバリエーションがありますので、紹介する例文を参考にしてみてくださいね。
志望動機を書く前の準備をしよう
医療事務のように資格の必要な職業の志望動機には、特に「なぜ医療事務なのか?」を重視される傾向にあります。志望動機を書く前に、以下の2つをやってみましょう。
自分の経験や性格面の分析
医療事務という仕事が、自分にどのように向いているのかアピールするために、自分の経験や性格を分析してみましょう。
経験者であれば、これまでの職務で受付や会計、レセプト業務、カルテ管理など、どのような病院でどのような業務を行ってきたかを明記することです。
未経験でも、前職や経験などから接客などのアピールができますし、人と話すのが好き、笑顔で患者を元気づけたいなど、医療事務ならではの志望動機を考えましょう。
応募先病院の調査
採用担当者は、志望動機の中でも「なぜ当院を選んだのか?」という部分を重視しています。それが弱ければ、せっかく採用しても早期退職につながる場合もあるからです。
どのような病院なのか(総合病院、個人病院、歯科など)、なぜこの病院に応募したいと思ったのか、具体的にあげてみましょう。
その病院に実際に行ったことがなくても、病院の口コミサイトなどから調査することも可能ですよ。
【例文付き】雇用形態別・志望動機の書き方
それでは実際に例文で志望動機の理想的な書き方を紹介します。今回は、雇用形態別に経験の有無や正社員を目指す場合と、シチュエーション別にもなっているので、参考にしてみてくださいね。
雇用形態【正社員】の場合
正社員で応募するなら、医療事務の資格を取った理由を明確にし、医療事務という仕事にどのように取り組みたいか将来性をアピールすることが大切です。その中で自分の強みをアピールしていきましょう。
・未経験
『前職は一般事務をしておりましたが、出産を機に退職いたしました。子育て中にまた仕事復帰したいと考え、子どもを連れてよく通った小児科で医療事務の仕事に興味を持ち、資格を取得いたしました。子どもが就学したので本格的に仕事を始めたいと思い、小さなお子さんをお持ちの保護者に共感できるこちらの小児科医院に応募いたしました。医療事務は未経験ですが、自身の育児経験を活かせると思っております』
・経験あり
『以前は総合病院にて医療事務に3年間従事いたしました。受付、会計、レセプト、カルテ管理等、医療事務全般が行えます。また3年目には医療事務のリーダーとして後輩の指導にもあたっておりました。貴院は地域医療に力を入れておられ、患者さまに信頼を得ていると拝察いたしました。より患者さまに寄り添える医療事務でありたいと思い、貴院に応募させていただきました』
雇用形態【アルバイト】の場合
医療事務は人気の職業なので、アルバイトでも採用されるのは難しい場合があります。未経験、経験あり、正社員を目指す場合で例文を見ていきましょう。
・未経験
『医療事務の資格を取得したのは、以前病院にかかった際、受付の方に親切にしていただき、不安な気持ちが和らいだのがきっかけです。私も地域医療に携わる貴院で、患者さまの心配な気持ちを少しでもやわらげられたらと思い、応募させていただきました。未経験ではありますが、前職の販売接客の経験を活かせると思います』
・経験あり
『前職のクリニックでは医療事務として受付、会計を経験しております。現在はさらにスキルアップしたく「診療報酬請求事務能力検定」を受験するためにアルバイトとして応募いたしました。さらに幅広い業務や後進の指導ができるよう、努力していきます』
・正社員を目指す
『現在は子どもが小さく、短時間での勤務しかできませんが、いずれは上位資格も取得して正社員として雇用していただくことを目指しています。貴院の正社員登用ありという記載を拝見し、応募させていただきました。以前は地域の個人病院で単科のみの診療でしたが、総合病院でさまざまな患者さまに接し、お気持ちを汲みながら笑顔で患者さまに安心いただきたいと思っております』
志望動機に書いてはいけない!NG文言
医療事務は資格が必要な人気の職業です。職場選びに「自宅から近い」「時給が高い」というのは注目ポイントではありますが、それをそのまま志望動機に書くのはよくありません。
採用担当者は、「この人は仕事に対して、当院に対してどのような思いでいるのか、どのくらい働けるのか、どのような気持ちで働くのか」という点を見ていますから、できるだけポジティブにポイントを抑えた内容にしていきましょう。
応募から面接までのチェックポイント
志望動機が書けたら、実際に応募することになります。その際にもマナーや気をつけるべきことがありますので紹介します。せっかく志望動機の内容がよくても、マナー違反はマイナス点になってしまうので注意してくださいね。
応募から面接まで
履歴書に不備がないか、今一度確認しましょう。誤字脱字にも注意してくださいね!
- 日付…面接で提出するなら提出する日、郵送なら投函する日付を書く
- 捺印…押し忘れが多い
- 写真…3ヶ月以内に撮影したもの。服装も白シャツ+黒か紺のジャケットで。履歴書に貼るサイズで撮影し、まっすぐに貼る
- 住所…省略せずに都道府県から書く
郵送で送る場合は、添え状を付け、宛名の住所にも都道府県から書きます。応募先の正式名称を略さずに書き、病院宛なら「御中」、採用担当者宛なら「様」にしましょう。
切手の代金は封筒の大きさや重さによって違うので、しっかり確認して間違いのないように貼りましょう。封筒の裏面に自分の住所氏名を書くことも忘れずに!
面接前日までのチェック
医療事務の面接では、白シャツにダーク系のスーツがおすすめです。あまりヒールの高くないスーツと同系色のパンプスを合わせましょう。
バッグや時計などの小物も、オーソドックスなものを選んでください。
髪はあまり明るいカラーリングではなく、長ければまとめましょう。病院やクリニックは清潔感が第一ですから、メイクや爪も清潔感を大切にしてください。
以下は面接前日のチェックシートです。きっちり確認して、忘れ物がないよう前日までに準備しましょう。
【面接前日チェックシート】
□着ていく服は揃っているか(スーツ、シャツ、ストッキング、パンプスなど)
□髪型、爪は整っているか
□履歴書の準備はできているか(郵送した場合でもコピーを持参)
□メモ、筆記用具
□日時・場所の確認
□当日の交通手段、かかる時間を確認
□志望動機をきちんと答えられるか
□自己PRができるか
当日気が付いても準備できないものもあるので、必ず前日までにチェックして面接に臨んでくださいね!
まとめ
人気の医療事務は、志望動機にキラリと光るものを書いて書類選考の段階からしっかりアピールしたいですね!
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