ハローワークに行ったことがありますか?

失業保険をもらう手続きや、就職・転職で相談に訪れたことがある人はいるかもしれませんが、実際にはもっとさまざまな利用ができるのです。

今回は改めてハローワークとは何か?について紹介し、さらにもっと活用する方法を解説していきます。
また、就活や転職活動において知っていれば役に立つ情報も解説しているので、ぜひ参考にしてくださいね。

ハローワークとは?

ハローワークとは、正式名称を「公共職業安定所」と言います。以前は「職安」と呼んでいましたが、1990年に一般公募によって呼称が変わりました。

主な事業内容は職業紹介ですが、民間の職業紹介との大きな違いは、国が運営しているという点です。とはいえ、人材が欲しい企業に対して、仕事を探している人を紹介するのは同じ。ハローワークが民間と違うのは、就職困難者のセーフティネットとしての役割も担っていることです。

基本的に利用時間は平日8:30〜17:15。施設によっては利用時間が異なる場合や、土日にも開いているなど違いがあるので、地域の利用時間や曜日を確認してみましょう。

ハローワークでできること

ハローワークでできることは、以下のようなことがあります。

  • 求人の紹介
  • 相談窓口での相談
  • 職業訓練の相談
  • 自己分析のサポート
  • 履歴書の書き方や面接のサポート
  • 紹介状の発行

さらに、各種手続きもハローワークで行えます。

  • 雇用保険の手続き
  • 事業主を対象とした各種助成金の支給に関するもの

求職者が仕事を探すための利用は無料であり、これも一般的な転職サービス業者と同様です。国民に対して広く安定した雇用機会を作るための施設ですから、全国に544カ所ものハローワークがあります。大いに利用したいですね。

ハローワークの職業紹介・求人の検索について

ハローワークの最大のサービスは職業紹介や求人の検索です。詳しく見ていきましょう。

サービスを受ける前に

誰でも無料で利用できますが、求職申込みには手続きが必要です。居住地に関わらず、全国どこのハローワークでも利用できますが、まずは登録手続きを行いましょう。

「求職申込書」に、希望の職種、給与、休日などの待遇面、その他希望の条件を記入し、受理されるとハローワークカードがもらえます。このカードはその後もハローワークの利用に必要なので、大切に保管しましょう。

失業保険(雇用保険)の申請

ハローワークに行く大きな理由に、失業保険をもらうためという人は多いと思います。いざという時困らないよう、失業保険の概要や申請の流れを解説します。

失業保険(雇用保険)とは?

正式には「雇用保険」という失業保険。「失業中の生活を維持するため」という目的で国によって定められている公的保険制度です。

会社勤めの間は、保険料が給与から天引きされていたもので、実は自分できちんと保険料の一部を支払っていたのですね。残りの保険料は雇用主が支払います。仕事を辞めて、次の職が見つかるまでの間、収入が途絶えて生活に困らないよう、一定の経済的サポートをしてくれるというものです。

ただし、受給するには一定の条件を満たす必要がありますので注意が必要です。さらに、退職理由が自己都合か会社都合かによっても支給開始が異なります。

【失業保険を受給できる人】

  • 退職後仕事がないこと
  • 就職する意志と能力があり、求職活動を行っていること(ハローワークでの手続きが必要)
  • 退職前2年間のうち、雇用保険の被保険者の期間が12ヶ月以上あること

失業保険の申請の流れ

実際に失業保険を受給するための流れを説明します。求職の場合は全国どこのハローワークでも利用できますが、失業保険の受給手続きは、住民票に載っている住所の地域を管轄するハローワークで行う必要があるので確認してくださいね。

  • 求職の場合と同様に、ハローワークで「求職申込み」をし、「離職票」を提出します。離職票は退職後に会社から郵送されたり、受け取りに行ったりして手に入るので、紛失に気をつけましょう。
  • ハローワークで開催される受給説明会に参加。ここで「雇用保険受給資格者証」「失業認定申告書」が渡されるので、大切に保管してください。
  • 失業認定が出るまで、ハローワークで職業紹介を受けるなど求職活動を行います。
  • 支給が開始されても、4週間に1度失業認定の見直しが行われるため、引き続き求職活動を行い、状況を提出する必要があります。

もっと使える!ハローワークいろいろ

意外に知られていないハローワークのサービスがあります。専門性の高い便利なサービスですので、ぜひ活用してくださいね。

わかものハローワーク

正社員を目指す若い人(おおむね35歳未満)を対象とした就職サポートを行っています。若者の就職支援を専門とする相談員や、企業の人事労務管理経験者などが担当者となり、個別に支援してくれるサービスです。

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新卒応援ハローワーク

大学、短大、専修学校などの学生や、卒業した人を対象に、学校と連携しながらジョブサポーターが支援してくれる無料のサービス。相談員は新卒者の就職支援を専門としています。

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マザーズハローワーク

子育てしながら就職したい人を対象に、担当者制で職業相談を行います。キッズコーナーが設置され、子連れでも来所しやすく、地方公共団体などとも連携して保育所などの情報も提供してくれます。

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ふるさとハローワーク

ハローワークが設置されていない市町村でも職業相談や職業紹介が行える「地域職業相談室」です。国と地域の共同運営で、きめ細かな相談ができます。

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外国人雇用サービスセンター

外国人留学生や仕事を探している外国人と、外国人雇用を検討している企業とを支援する機関。専門的な知識が必要なので、働きたい外国人にも外国人を雇いたい企業にとっても強い味方です。

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ハローワークのメリット・デメリットとは?

ハローワークを利用する際のメリット・デメリットを解説します。

求人紹介や就職相談とメリット

「求人紹介」では窓口で相談員とやりとりしながら、マッチングの提案をしてもらえます。また、ハローワークインターネットサービスを利用して自分でオンライン検索・閲覧することもできます。全国の巨大ネットワークから探せるので、居住地と違う場所での職探しも可能です。

さらには履歴書の書き方や面接対策なども行っており、悩める求職者をあらゆる面からサポートしてくれるサービスも。希望職種に資格が必要または有利な場合は、資格取得の公的職業訓練も紹介してもらえます。事務やIT、介護やデザインなど幅広い業種のサポート体制があるので、相談してみましょう。基本的には無料で受講できるのもメリットが大きいですよね。

またハローワークの求人に応募するなら、「紹介状」を発行してもらうのが無難。必須ではありませんが、場合によってはマナー違反となることもあるため、できる限り発行してもらってください。紹介状の有無で選考に左右されることはありませんが、応募のマナーととらえてくださいね。

ハローワークで求職活動する際のデメリット

ハローワークは巨大ネットワークではありますが、民間の転職サービスに比べると大手企業の掲載は少ない傾向にあります。民間の求人サイトのように、あちらからメールや電話がくることもなく、自分で情報を探す必要があるのもハローワークのデメリット。

またハローワークが利用できる時間帯も、多くの人が仕事をしている時間帯と被るため、働きしながらハローワークの利用がしにくいこともあります。

求職活動を幅広くするなら求人サイトも併用しよう!

ハローワークは職を探す人にとって強力なサポート機関ですが、たくさんの企業情報を集めたり、効率的に仕事探しを進めるなら、求人サイトも併用して活用していきましょう!

求人サイトを活用することでハローワークに掲載していない企業の情報を幅広く集めることが可能です。また、企業と直接のやり取りが可能なため、スピード感をもって選考にすすむことができるでしょう。

求人サイト「はたらくぞドットコム」は、全国9000社以上の企業の求人を多数掲載しています。まずは無料登録して求人を検索してみてくださいね。

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