大学3年生の3月頃から新卒の就職活動がスタートすると言われていますが、実際には多くの企業がもっと早く採用選考を始めています。つまり、就職活動は長期にわたる可能性が高く、その間の資金が必要ということです。就活の途中「お金がない」という理由で諦めないためにも、就活にまつわるお金のことを知り、できる限り工夫して就活成功に結びつけましょう!
今回は、就職活動にかかる費用のことや、節約術などを紹介していきます。ぜひ参考にしてくださいね!
就職活動にはいくらかかる?
実際の就職活動にどのくらいの費用がかかるのでしょうか?意外な盲点もあるので、ある程度余分に予算を組んでおきましょう。
就職活動にかかった費用の平均はいくら?
リクルートキャリアの調査によると、大学生の就職活動全体にかかった費用は2021年度卒で全国平均88,923円でした。
2020年卒の128,890円から約4万円減少していますが、これはコロナウイルスの影響により、面接のオンライン化が進んだ結果だと推測できます。
就活のオンライン化はさらに進むと考えられてはいますが、いつ変化が起きても対応できるように、しっかり準備は進めていきましょう!
https://data.recruitcareer.co.jp/wp-content/uploads/2020/09/topic_21s_20200928.pdf
就職活動にかかる費用の内訳
就活全体にかかる費用の平均がわかったところで、詳しい費用の内訳を見ていきましょう。
①スーツ、髪型、靴、バッグなどファッション費
②就活対策本など書籍費
③履歴書作成、写真撮影、切手代などの雑費
④交通費
⑤宿泊費
①のファッション費は、就活をするのに最低限必要な経費です。オンライン化されたとはいえ、画面越しでも服装や髪型、小物もちゃんと見られていますから、対面と同じようにきちんと整えましょう。
さらには就活が長期化すれば、夏物、冬物とスーツを揃える必要があることも。季節に合わない服装は面接には相応しくないため、季節が変わることも想定しておきましょう。
②の書籍費にお金をかけるかどうかは人それぞれですが、就活にも傾向と対策やコツなどがありますので、しっかり知識を身につける必要があります。就活の対策本は高いものが多いため、大きな負担になることも。自分がどのくらい予算を割けるのかもきっちり把握しておいた方がいいでしょう。
③の雑費についてはひとつひとつは数百円でも、30社以上に送付するとなると、数千円に膨らんでしまいます。これらにお金がかかることも頭に入れておきましょう。
④交通費、⑤宿泊費については、前述したように就活費用が減少しているポイントとなっている部分です。遠方なら高い交通費だけでなく宿泊費もかかるところ、オンライン化により実質0円となれば、費用は浮きます。ただし、企業によって選考や面接の方法も違うので、予算には組んでおきましょう。
就職活動中のアルバイトにおける注意点
就職活動が1年以上と長期化する中で、まったくの無収入で就活を続けることは難しいですよね。アルバイトをしながら就活をする場合の注意点を以下に挙げてみます。
- 選考や対策勉強に時間が割けない
- 選考や面接がいつ入るか不明でシフトに入れない
- 休みが取れない
- 忙しくてストレスを感じる
- 体調管理が難しい
何かと出費の多い就活中は、アルバイトで少しでも収入を得たいものですが、メリットもある一方でデメリットも多くあります。
就活中はムダな出費を避け、できれば就活に入る前にある程度の貯金をしておくことが大切です。
就職活動のマネー術〜可能な工夫をしよう!〜
それでは具体的に就活中のお金をどう工夫したらよいのか、考えていきましょう。ポイントは、出費を抑えて節約をすることです。
あらかじめの貯金
実際に就活がスタートしたら、思うようにアルバイトができずに収入を得ることが難しくなります。就職活動にかかる費用をある程度算出して貯金額の目標を立て、就活をスタートさせる前に貯金をしておくことが理想的。
費用面で両親にサポートしてもらえる場合でも、およそどのくらい費用がかかりそうかは相談しておきましょう。
節約
日頃の生活でも節約できますが、ここでは就活にかかる費用の中で節約できるところを紹介します。
交通費や宿泊費は減少傾向にあるものの、OB・OG訪問やインターンシップなどで交通費がかかることも。別々の日に予定を入れれば、その分食事代もかさむことになるので、なるべく同じ日に予定を組むなどスケジュール調整は有効な節約方法です。
企業説明会やOB・OG訪問では食事が付いている場合もあるので、よく調査して参加してみましょう!
またWi-Fiや電源を確保するためにカフェを利用する人も多いと思いますが、工夫すると節約に繋がります。例えばカフェラテをブレンドに変える、イートインのコンビニで済ませるなど、1日100円の節約でも1年間という長い目で見ると3万円以上の節約になりますよ。
書籍代は友人と貸し借りしたり、フリマサイトで安く買ったりすると節約できます。
宿泊を伴うのであれば、親戚や友人に泊めてもらう、ゲストハウスの利用などもおすすめです。ただし、遠方から来て土地勘がない場合は、選考会場の確認をしっかりして、行き方も調べておくことが大切です。会場まであまりに遠い場合には結局交通費がかかるため、近くのビジネスホテルに泊まった方がいいこともあります。遅刻は絶対にNGですから、よく確認してくださいね。
就職活動をしながら収入を得られる「有給インターン」とは?
就活の貯金もなく、就活しながらアルバイトも思ったようにできないとなると、他に方法はないのでしょうか?学びながら収入を得られる「有給インターン」を紹介します。
有給インターンとは?
そもそもインターン(インターンシップ)とは、「就労体験」のこと。企業が学生向けに就業体験を提供し、実際に仕事をやってみて仕事の内容ややりがいを理解してもらうために行う、体験型のプログラムです。
このインターン活動に対して報酬が支払われるのが「有給インターン」。有給インターンを新卒採用目的に行っている企業もあり、就職を希望する企業が有給インターンを行っているのなら参加するのは近道でもあります。
有給インターンは何が違うの?
どうせなら有給インターンがいいに決まっている!と思うでしょうが、無給インターンが一般的に1〜7日程度の短期であるのに対し、有給インターンは3ヶ月以上などの長期にわたることが特徴です。
さらには実務を任されることも多く、単なる“就労体験”に留まらずしっかり「働く」という感覚でしょう。
大学生なら誰でも参加でき、すでに内定が決まっている人でも受け入れる企業があります。
また有給インターンは大学生を対象にしているので、授業やテストのスケジュールを考慮してくれ、融通が利きやすいのもメリット。大学1〜2年生の参加はもちろん、週2日からOKという企業もあるので、就活中でも無理なく収入を得られます。
まとめ
就職活動には思った以上にお金がかかりますね!就活の費用のことは案外見落としがちなので、しっかり把握して準備していくことが大切です。仕事探しは、はたらくぞドットコムで!