求人サイト「はたらくぞドットコム」です。
今回は「急な欠員が出てしまい急ぎ採用をしなくてはならなくなった」「求人を任されたけど、なにから始めていいかわからない」といった方に向けて、採用までの工程で今回は【求人】に焦点を当てて必要な知識やサービスの選び方をご紹介いたします。
まずはじめに
求人を行うにあたり求人票は必要不可欠です。求人を依頼するサービスによっては求人票作成も無料でしているものもあるので、細かく作り込む必要はありませんが求人の作成を依頼するにしても「給与」などの条件面は決めておく必要があります。
また雇用形態や職種によってその分野に強い求人媒体などもあるため、条件の洗い出しは重要です。
求人票の作成を外部に依頼する場合でも下記の項目をあらかじめ決めておけるとスムーズです。
- 雇用形態
- 給与
- 勤務地
- 福利厚生
- 勤務時間、休日
- 交通手段(最寄り駅・マイカー通勤OKなど)
- 仕事の内容
また最近では求人票に写真を掲載できる媒体も多くあり、応募者にとって重要な要素となっているので、あわせて職場やスタッフなどの写真も準備しておくといいでしょう。
求人手法の選定
求人には様々な方法があります。
それぞれメリット・デメリットや向き不向きがあるので自社の求人内容をもとに選定を行いましょう。
1.社内で行える施策
求人というと求人媒体や人材会社などに依頼をするイメージが強い方もいらっしゃるかと思います。確かに専門の企業に依頼した方効果は高いかと思いますが、やはり費用もそれなりにかかってしまいます。
そこで費用を少しでも抑えたい時に社内で行える施策をいくつかご紹介します。
1-1.リファラル採用
リファラル採用とは自社の社員から候補者を紹介してもらう「紹介採用」のことです。採用コストを抑えられることや既存の社員からの紹介と言うことで、一般の応募者よりも会社への理解度が高いことが多く、採用担当者としてもある程度人物像を把握したうえで選考を行えるというメリットがあります。
その一方で紹介をあまり強要しすぎると既存の社員に対して負担をかけてしまうことも。継続的な採用をリファラルで行う場合には報酬の設定など社員が知り合いを紹介したくなるような仕組みづくりが重要になります。
リファラル採用を円滑に進めるためのツールなどもあるので、仕組み・制度作りが難しい場合はツールの導入も検討してみるといいかと思います。
【メリット】
- 社員からの紹介のため、ある程度どのような人なのかが選考時点で把握できる
- 採用コストが低い
【デメリット】
- 社員の負担になってしまうことがある
1-2.採用ページ
自社でWEBサイトを持っている場合はサイト上に採用ページを作ることで掲載期限などもなく、求人媒体に求人を乗せるよりも安価にWEB上に求人を公開できます。
しかしWEB上にある求人情報を多くの人たちに見てもらうことは難しく、SNSを使っての拡散など時間とノウハウがないと難しい面もあります。
その分メリットも大きく「ダイレクトリクルーティング」や「ソーシャルリクルーティング」などと呼ばれるこう言った手法では、自社の情報を随時発信することで従来の求人を出して待つ採用ではなく、こちらから「攻める」採用ができます
またSNSやWEBサイトを使うことで、より会社の雰囲気や仕事に対しての思いなども伝えやすくなるため質の高い母集団が形成できるとも言われています。
【メリット】
- 情報を発信することで攻める採用ができ、求職者により情報を伝えられる
- 採用コストが低い
【デメリット】
- 運用が難しく応募を獲得するのが難しい
- 運用に手間や時間がかかる
- SNS運用には炎上などのリスクがある
2.無料ツール
ハローワーク
無料で求人を出すことができるハローワークは利用しない手はありません。
しかしながら利用企業が多く、求人票がシンプルで他企業との差別化がしにくいため、求めている求職者にアプローチをすることが少し難しいデメリットもあります。
【メリット】
- 無料で多くの求職者にアプローチできる
【デメリット】
- 他社との差別化が難しい
ハローワークの他にも最近では無料で利用できる自社採用サイト作成サービスなどもありますが、やはり無料である以上ほかの有料サービスを比較すると集客力を弱く感じてしまうこともあるようです。
こう言った無料サービスはハローワークと同様に利用企業が多く自社の求人を目立たせることが難しいため、特に求人票の内容や写真などに気を使う必要があります。
3.求人サイト
一口に求人サイトと言っても様々な種類があるため、募集するエリアや職種、雇用形態に応じて強い媒体を利用しましょう。
また求人サイトも以前は掲載時に費用が発生する掲載型が主流でしたが、現在では料金形態も多岐にわたります。いくつか例を紹介するのであわせて自社の採用にあった媒体を選ぶ参考にしてみてください。
【掲載型】
掲載時に費用が発生する一般的な料金形態。大手媒体の多くがこの料金形態なので集客力の高い媒体に掲載したい場合に。
【成果報酬型】
「応募」や「採用」など何らかの成果が発生した時点で費用が生じる料金形態。掲載期間がないことが多いため、通年採用や難しいポジションの採用などの場合にコストパフォーマンスが高い。
【サブスクリプション】
月額定額制。成果報酬型とは逆に一定期間内に複数人の採用を行う場合にコストパフォーマンスが高い。
その他にもサポートや求人票のフォーマット・オプションなど媒体ごとに様々な特色があるため、求めるサービス内容に応じて媒体の選定を行う必要があります。
基本的には上記で解説した
①職種・エリア・雇用形態に強いかどうか
②費用・料金形態
③サポート体制などその他の要素
を軸に決定すると良いかと思います。
4.求人検索エンジン
「Indeed」や「Googleしごと検索」など近年企業・求職者ともに利用が急増しているサービスです。
直接求人の投稿が行えるサービスもあるので求人サイトに近いサービスと勘違いされることも多いですが、これらはWEB上にある求人情報をサイトの垣根を超えて横断検索できるサービスとなっています。
自社のWEBサイトに求人ページがある際は連携をすることでこれらのサービスに求人を掲載することができますし、求人サイトなども連携している場合が多いので求人サイトを通して掲載することなども可能です。
基本無料で利用することができメリットの多いサービスではありますがハローワーク同様求人数が多いため自社の求人を目立たせるためには求人票に工夫が必要です。
また応募が集まらない場合に有料掲載ができるサービスもありますが、「クリック課金」の運用型広告のため効果的な配信を行うにはノウハウが必要です。
有料掲載を行う場合に自社での運用が難しい場合、採用コストは高くなってしまいますが運用代理店への依頼なども検討しましょう。
【メリット】
- 基本無料で多くの求職者にアプローチできる
【デメリット】
- 有料掲載の運用が難しい
5.人材派遣・人材紹介
自社で採用に割く時間がない場合や急ぎの求人、能力の高い人材を採用する場合には人材派遣・人材紹介の利用がおすすめです。
この2つのサービスの特徴としては求めているスキルや人物像などに応じて人材会社が候補者の選定を行う点です。
採用企業は推薦されてきた候補者を選考するので、求めている人材に近い人だけを選考することができるため面接や書類選考にかかる時間を削減することができます。
しかしその分料金は他の求人手法と比較しても高い場合が多いため、料金やサービス内容・人材紹介の場合は返金規定などをもとに慎重に検討をしましょう。
また求人サイトと同様に職種やエリアなどに特化しているサービスもあるので業者を選定する際はこちらもあわせてチェックするようにしましょう。
【メリット】
- 採用業務にかかる時間を削減できる
【デメリット】
- 採用コストが高い
応募が集まらないときは
1.求人内容はこまめに「見直し」を
応募がなかなか集まらない場合には求人原稿の見直しを行いましょう。
求人内容が更新されていないと求職者は「本当に求人をしているのか?」「長い間求人が出ているが、ずっと人が足りていない(退職者が多い)のか?」などの不安を感じてしまいます。
細かい部分ですが求人票に「〇月オープン!」「契約期間〇年〇月まで」など日にちなどを記載している場合には特に定期的にチェックを行い更新しましょう。
ターゲットや時期などに応じて検索に使われそうなキーワードなどを盛り込んでみるのもおすすめです。
2.意外と見られている「会社レビュー」
近年転職活動などを行う際に会社のレビューサイトを活用する方が増えて来ています。
会社レビューサイトは転職を検討している人に向けて在職中の社員や退職者が会社の口コミを投稿するというものです。
こちらは悪い口コミがあったとしても簡単に削除したりすることが出来ない場合が多い為、当たり前のことではありますが在職中の社員・退職をする社員に対してこの会社で働いて良かったと思っていただけるような対応を心がけましょう。
また会社のレビューサイト以外にもGoogleマップのレビューやSNSなどに、選考を受けた求職者やお客様などがネガティブな内容を投稿するようなことも考えられます。
こちらも同様ですが、結果不採用にする方であったとしても数ある会社の中から選んで応募していただいた感謝を忘れずに最後まで誠意のある対応を心がけましょう。
一朝一夕で対策ができることではありませんが、真剣に応募を考えている方ほどホームページやSNS、口コミサイトなど色々な方法で情報収集を行っています。
そういった方々に安心して応募をしてもらえるように、評価を付けることができる人間が周りにいるということを意識することは重要です。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は人材採用における【求人】の段階に焦点を当てて解説をさせていただきました。
最終的なゴールである採用まではまだまだ長い道のりではありますが、営業の場面で質の高いアポイントほど契約に繋がりやすいのと同様に、人材採用においてもいかに求める人材に応募してもらうかが人材を採用できるかどうかのカギになると思います。