転職を考えた時、20代であれば経験やスキルに自信がなく「資格があった方がいいのかな?」と思う人も多いでしょう。家で過ごす時間も増え、勉強にあてられる時間が増えたこともあり、資格取得を目指す人が急増中です!現在はオンライン受講ができたり、通勤時間を利用してアプリで勉強できたりと、勉強もしやすくなっています。
今回は、20代男性におすすめの資格を5つ紹介していきます。
資格の種類
資格には「国家資格」「公的資格」「民間資格」の3種類があります。
国家資格とは、国が委託した機関が試験を実施し、合格すれば国から認定された資格保有者ということになります。難易度は高いですが、一生食べていくのに困らないとも言われる資格です。
公的資格とは、民間の団体や公益法人が試験を実施し、基準を満たせば合格できます。認定するのは文部科学省や経済産業省などなので、国家資格に次ぐ効力を持つ資格と言えるでしょう。
民間資格とは、民間の団体や企業が試験を実施し、合格すれば認定されます。これがなければその職業に就けないなどの効力はありませんが、知識やスキルがあるという指標になります。
資格があれば転職に有利?
世の中、資格がなければその職業に就けないものもたくさんあります。例えば、医師や看護師などの医療従事者、弁護士や検事、司法書士や税理士などの国家資格がこれに当たります。
このように、職業に直接関わる資格とは別に、民間資格には持っていると仕事に有利になるものもあります。
ただし、自分の希望する業界や業種にまったく関係のない資格だと、持っていても意味をなさないので、これから資格取得を検討している人は、どのような業界で、どのような仕事をしたいかをまず考えていきましょう。
未経験でも資格があればOK?
職業によっては、資格を持っていれば大変有利にはたらきます。資格の取得は、知識やスキルがあることの証拠になるからです。
20代での転職は、チャンスも多い上に経験やスキルについては重視されません。その業界が未経験でも、転職可能な場合も多くあります。
資格があれば、経験は不足していてもモチベーションの高さや知識を評価してもらえます。
希望する業界で有利となる資格があれば、取っておくと強い武器となるでしょう。
20代男性におすすめの資格5選
それでは早速、おすすめの資格を紹介していきます。資格取得の方法や難易度、どのような業界で役に立つかも解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
MOS(マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト)
ExcelやWordなど、Microsoftオフィスの利用スキルを証明できる民間資格です。ほとんどのビジネスで使え、そのまま実務に結び付けることができます。「エキスパート」という上級資格もあります。
難易度は高くありませんが、世界でも通用するなど、取得の意義が大きいのも特徴。通信講座や学習用コンテンツでの自宅学習などができます。
【試験概要】
- 実施機関:Microsoft
- 実施:全国一斉試験 or 随時試験(毎日実施)
- 受験資格:特になし
- 試験科目:Word、Excel、PowerPoint、Access、Outlook
- 試験会場:全国の一斉試験実施会場より選択
- 申込み方法:インターネット申込みor試験会場へ直接申込み
- 受験料:9,800円
- 難易度:合格率80%程度
FP(フィナンシャルプランナー)
FPとは、相談者の人生における「くらしとお金」に関してアドバイスやサポートを行う専門家です。家計にまつわる金融や税金、不動産、住宅ローン、保険、教育資金、年金など、幅広い分野の法的な知識まで求められます。
FP技能士の3〜1級はすべて国家資格ですが、民間資格のAFPやCFPも日本FP協会が実施しています。
資格を取得すると、銀行や保険会社、証券会社といった金融機関、不動産関連、税理士事務所などへの転職に有利になります。また、一般企業でもFPの知識が総務部や人事部で活かせるでしょう。
FPを取得して、将来独立する人も多くいます。
【試験概要】
- 実施機関:一般社団法人金融財政事情研究会・特定非営利活動法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会(日本FP協会)
- 実施:1月・5月・9月
- 受験資格:3級は特になし/2級は3級FP技能検定合格者(金融渉外技能審査3級合格者含む)/1級は2級FP技能検定合格者または、金融渉外技能審査2級合格者でFP業務に関し1年以上の実務経験を有する者
- 試験科目:学科試験、実技試験
- 試験会場:全国の一斉試験実施会場より選択(新型コロナウイルスの影響によりインターネット受験も可)
- 申込み方法:インターネット申込みor団体での申込み
- 受験料:3級(学科と実技)6,000円/2級(学科と実技)8,700円/1級20,000円
- 難易度:3級・実技合格率80〜90%、学科合格率70〜80%/2級・実技合格率50〜60%、学科40〜50%/1級・実技合格率70〜90%、学科10%程度
宅地建物取引士
毎年20万人が受験する人気の国家資格です。「宅建」と略して言われることが多く、合格すると不動産取引の専門家であることを示せます。
試験合格後は、試験を実施した都道府県知事の資格登録を受け、当該知事から発行された宅地建物取引士証の交付を受けます。
建築会社において、自社で建築した物件を販売する際には宅建士の資格が必要です。
また不動産会社でも、1つの事務所において従業員数の5分の1以上の割合で専任の宅建士設置が義務となっています。
さらに、金融機関でも融資に不動産を担保とする場合など、宅建の知識が活かせます。一般企業でも不動産を扱う企業であれば、必ず役に立つでしょう。
【試験概要】
- 実施機関:一般財団法人不動産適正取引推進機構
- 実施:10月第3日曜日
- 受験資格:特になし
- 試験科目:宅建業法、権利関係、法令上の制限、税・その他
- 試験会場:住民登録している都道府県の会場
- 申込み方法:インターネットor郵送
- 受験料:7,000円
- 難易度:合格率40%程度
ITパスポート
ITパスポートは、ITに関する基礎的な知識を証明できる国家試験です。今や、どのような業種でもITの基礎知識が必要。グローバル化、ITの高度化の中にあって、ITの知識やスキルは、英語力とともに求められる傾向が高まっています。
ITパスポートは、企業活動や経営戦略、マーケティング、財務、法務など、ITを活用して行うための幅広い知識を学ぶことができ、どの業界でも役に立ちます。企業によっては社員の人材育成に活用しているところも。
事務職や営業職でも、持っていると有利になる資格です。
【試験概要】
- 実施機関:独立行政法人 情報処理推進機構
- 実施:月1回〜週5回(会場によって異なる)
- 受験資格:特になし
- 試験科目:ストラテジ系、マネジメント系、テクノロジ系
- 試験会場:47都道府県で随時開催
- 申込み方法:インターネット申込み
- 受験料:5,700円
- 難易度:合格率50%程度
ウェブ解析士
今やどの企業も自社ホームページを開設していますよね。ですが、ホームページはただ開設しただけでは、広く認知されるようにはなりません。
ホームページのアクセス解析が、キーワードや閲覧時間、閲覧ページ数などの情報を収集し、どのようにすればアクセス数を増やせるかを考えるポイントとなります。
ウェブ解析士は、データを正しく読み取り、内容を改善してアクセスアップに繋げるため技術者の育成を目的とした民間資格。特にネットビジネスに重きを置いている企業であれば、どの業界でも重宝されるスキルでしょう。ウェブ解析士(初級)、上級ウェブ解析士、ウェブ解析士マスターと3段階に分かれています。
【試験概要】
- 実施機関:一般財団法人 ウェブ解析士協会
- 実施:随時
- 受験資格:特になし(上のレベルは、1つ下のレベル合格+正会員であること)
- 試験科目:ウェブ解析と基本的な指標、環境分析とKPI、インプレッションの解析など
- 試験会場:オンライン試験
- 申込み方法:インターネット申込みor試験会場へ直接申込み
- 受験料:17,600円
- 難易度:合格率70%程度
まとめ
20代は、転職にさまざまなチャンスがあります。資格は、その知識やスキルがあるという証明となるものなので、活用できる資格取得は、転職に有利となるでしょう。
紹介した5つの資格は、幅広い分野の仕事で活かせるので、ピンとくるものがあったら合格に向けて勉強してみませんか!
勉強アプリも充実しているので、通勤などのすきま時間にも勉強できます。試験もオンラインが増えているので、受験しやすくなっています。