今や誰の身近にもある24時間営業のコンビニエンスストア。アルバイトしたいと思う時にも、勤務先として思い浮かべる人も多いでしょう。
しかしあまりに身近すぎて、コンビニで働くための志望動機が逆に難しい!ということも。
応募の際の履歴書や、面接でも必ず聞かれる志望動機ですから、しっかり考えておきましょう。
今回は、コンビニでバイトするための、志望動機の書き方を例文付きで紹介します。
コンビニの仕事内容
コンビニは今や多くの機能を持っています。ただ商品の販売だけでなく、さまざまな仕事があるので、志望動機を書く前に把握しておきましょう。
レジ打ち
コンビニの仕事と言えばコレ!という定番の仕事です。近年だとセルフレジやセミセルフレジが導入されている店舗も増えてきていますが、レジでは商品販売だけでなく、公共料金などのコンビニ決済や宅配便の受付、チケットの予約・販売など多岐にわたる手続きを覚える必要があります。
また、コンビニ内にある銀行ATMやコピー機なども、問題があれば対応しなければなりません。覚えることは多いと言えます。
レジ打ちは接客業でもあるため、さまざまなお客さまとのやり取りがあります。コンビニは子どもからお年寄りまで、幅広い客層ですから、対応力が身に付きます。
品出し・陳列・発注
幅広い商品を扱うコンビニでは、商品の入れ替わりも激しいです。店内の配置を覚え、お客さんがいる中でもスムーズに品出しや陳列を行います。
また商品の売れ行きによって、ロスが出ないよう発注する業務もあります。新人のうちからは任されませんが、長く務めれば発注業務も行います。
商品の棚卸しも3ヶ月に1度程度あります。基本的には本部が派遣する専門業者が実施します。
廃棄処理
お弁当やパンなど、賞味期限のある食品は売れ残ると廃棄しなければなりません。
一人暮らしの人など、持ち帰って食費を浮かせたいと思うところですが、ほとんどのコンビニで禁止されています。
キャッシュカウント
レジの中の現金と、売上が合っているかどうか数えて確認します。バーコード入力がほとんどのはずなのに、合わないことはよくありますが、責任者には正直に報告しましょう。
清掃
24時間営業のコンビニですから、決まった時間や深夜帯などに清掃を行います。トイレやレジ周りなどは、汚れていればいつでも清掃します。
コーヒーマシンや食品を扱うので、店内のこまめな清掃は欠かせません。
調理
レジ横のホットスナックや冬場の肉まん、おでんなど、簡単な調理の仕事です。すべてマニュアル化されており、特別に調理の技術が必要なことはありません。
手指や調理器具などの清潔には気をつける必要があります。
志望動機を書くにあたっての準備
コンビニの仕事内容がわかったら、自分の経験や性格などと当てはめて、自己分析してみましょう。
自分の経験やスキル
上記コンビニ業務の中で、自分の得意なことや経験してきたことが活かせるものがないか考えてみましょう。
よくコンビニを利用する、接客の経験がある、物販の仕事をしたことがあるなど、志望動機に書けそうな内容があれば、書き出してみると整理しやすくなります。
性格面を活かせる
コンビニの業務は幅広いですが、接客は避けて通れません。いつも明るく元気に挨拶ができる、笑顔で接することができるという性格は、コンビニバイトで大いに役立つでしょう。
ほかにも、几帳面、キレイ好きなど、コンビニで働く上で活かせる素質はたくさんあります。自分でどこをアピールしたら良いか考えてみましょう。
なぜコンビニか?を考える
以上の2点を書き出したところで、なぜコンビニで働きたいのかを改めて考えてみます。
覚えることの多い仕事ですから、店側としてはできるだけ長く働いて欲しいと思っています。
志望動機では、たくさんあるコンビニの中から、どうしてこの店を選んだのかをアピールできると良いでしょう。そのために、なぜこのコンビニなのか、さまざまな方向から理由を分析してみることが大事です。
【例文】コンビニバイトの志望動機
ここではまったくの未経験の場合と、経験者の場合の2パターンを紹介します。
コンビニバイト未経験の場合
「私がこちらのお店を志望したのは、自宅から近く通いやすいためです。将来自分のカフェを持ちたいという夢があり、できるだけお金を貯めたいので、通勤時間が短いこちらのお店に応募させていただきました。
コンビニエンスストアでのバイト経験はありませんが、よく利用するので大体の仕事内容は理解しております。また、夏休みなどは深夜帯のシフトにも入りたいと思っております」
☆ポイント☆
コンビニの場合、家や学校などから近いというのは大きなメリットです。雇う側からしてもたくさんシフトに入ってくれそうという要素がいくつか見えるので好印象です。将来の夢のためにお金を貯めたい!という明確な目標があるのも、好印象でしょう。
接客業経験ありの場合
「私は以前、居酒屋やレストランなどで接客のアルバイトを経験したことがあります。コンビニエンスストアは接客の経験が活かせると思い応募いたしました。
また、飲食業は営業時間が限られており、シフトに入れる時間が限られていますが、24時間営業のコンビニエンスストアならもっとシフトに入れると思いました。将来は接客業に就職したいと考えていますので、幅広いお客さまが利用するコンビニエンスストアでは、多くのことが学べるのではないかと思います」
☆ポイント☆
どのような経験があり、なぜコンビニで働きたいかが明確に書かれていてわかりやすいですね。将来は接客業に就きたいから、コンビニは学びが多いだろうと考えているのも好感度が高いです。
志望動機に不適切!NG文言とは?
「誰にでもできそう」「仕事が楽そう」などは、コンビニに限らず、どのような職業の志望動機であっても不適切な文言です。
相手に対して失礼にあたるかどうかを考えれば、使ってはいけない言葉は見分けがつくでしょう。
ただし、通常ならNG文言である「家から近い」は、コンビニの場合は有効な志望動機となります。
雇用側は、しっかり働いてくれそうかどうかを見極めるために志望動機を見ているので、「すぐ辞めそう」という悪い印象にならないよう気をつけましょう。
応募から面接までの注意点
ほとんどのファミレスでは上着だけの制服があります。メインに食べ物を扱うお店なので、面接の際は清潔感のある服装や髪型がおすすめです。
コンビニバイトの場合は、髪色やメイクなどにうるさく言われない印象ではありますが、面接であることは意識して、カジュアルすぎないきちんと感のある服装で行くのが望ましいです。
履歴書を送る場合には、書いた後に以下の項目をチェックしてみましょう。
- 誤字脱字がないか確認する
- 空欄のままの部分をなくす
- 指定の写真のサイズで正しく貼る
- 押印し忘れない
- 住所は都道府県から書く(封筒も同様)
- 学校名、会社名に(株)などの略語を使わない
- 添え状を同封する
- 封筒の表に「履歴書在中」と赤の囲み文字で書く
- 適切な料金の切手を貼る
- 封筒の裏書きに自分の住所氏名を書く
まとめ
身近にあるコンビニのバイトは、未経験者でも始めやすいバイトです。高校生や大学生、主婦、外国人、定年後など、働く人の幅も広いので、接客や対人関係のスキルは磨かれる職場です。
志望動機で働く意欲やメリットをしっかりアピールし、入れるシフトについても考えておきましょう。