職場見学というと、新卒や派遣では当たり前になりつつありますが、中途採用ではまだなじみがありませんね。しかし転職であっても職場見学ができます。
はたらくぞドットコムでも「応募後、職場見学OK!」と記載された求人を多く取り扱っています。これは職場見学ができる企業というマークなので、ぜひ活用してくださいね。
今回は、転職の場合の職場見学について解説します。申込み方法や見学で見ておきたいポイント、マナーなどについて紹介するので、転職の際はぜひ職場見学をしてみましょう。
職場見学のすすめ
転職先の職場を見学しておくことは、どのようなメリットがあるのか見ていきましょう。
前職と比較でき入社後のミスマッチを防げる
転職での職場見学は、前職の環境や社内の雰囲気と比較できるメリットがあります。働いた経験があるからこそ、職場を見れば大体の雰囲気がつかめるので、以前の職場より快適に働けそうかどうか見極めることができます。
職場見学では、社内環境に対して自分なりに譲れる部分、譲れない部分を明確にしておくことで、入社後のギャップも少なくすることができるでしょう。
働くイメージができる
職場見学では、社内の雰囲気だけでなく、机の配置や使っているツール、備品、社員の仕事ぶりなどを実際に肌で感じることができます。
採用されたら自分がここで働くのだというイメージが沸きやすく、内定が出た後も不安に思うことも少なくなります。
自分の目で判断できる
職場の雰囲気を知るには、自分の目で見るに越したことはありません。例え誰かの紹介で良いイメージを持っていたとしても、自分に合うかどうかは自分にしかわかりません。
職場見学をすれば、自分で確かめることができるので、聞いていた雰囲気と違うということになりにくいのです。
【注意】必ずしも職場見学は承諾されない
企業によっては社外に漏れては困る重要な情報などを扱っており、外部の人を社内に入れることができないこともあります。
中にはセキュリティの関係上、社員1人ひとりがIDカードを持っており、各部屋へ入る度にチェックが必要など、入退室でさえ厳しい企業も。
必ずしも職場見学ができる訳ではないことを承知しておきましょう。
社内見学の申し出は、どのタイミングで行うの?
企業側から社内見学の希望があるかたずねられる場合もありますが、そうでない場合はどのようなタイミングでどのような手順を踏めばよいのでしょうか。
職場見学の依頼方法とタイミング
転職の場合、職場見学をしたい旨を依頼するには、直接電話して問合せをするか、公式サイトから問い合わせる、メールを送るなどの方法があります。転職エージェントに申し出ると、エージェントが手配してくれる場合も。
最近の主流は企業へアポイントメールを送ること。ビジネスメールと同様のマナーで文章・体裁を整え、誤字脱字のないようメールを作成して、担当者に送りましょう。
職場見学のタイミングは、面接と同日のことが一般的です。依頼メールの中に、面接の日に社内見学をすることが可能かどうか明記するとよいでしょう。
はたらくぞドットコムを活用しよう
はたらくぞドットコムでは応募後に企業宛のメッセージが送れます。そこで職場見学が可能か相談してみましょう。例文は以下の通りです。
株式会社○○ 人事部
採用担当 ○○様
「会社見学のお願い」
先日は採用応募に際し、面接のご案内をいただきありがとうございました。
より貴社について関心が高まった次第でございます。
この度は誠に勝手なお願いで恐縮ですが、
可能であれば貴社の職場の様子を拝見させていただきたくメールをお送りしました。
面接でお伺いした際に、ご都合がよろしければ
可能な範囲で差し支えございませんので、職場見学をいただければ幸いに存じます。
また、面接の日以外でも、日時をご指定いただけましたら万障繰り合わせてお伺いいたします。
ご多忙中とは存じますが、
何卒ご検討のほど、よろしくお願い申しあげます。
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社内見学する時に見ておくべきこと
せっかく社内見学をするなら、しっかりポイントを押さえて見ておきましょう。社内見学が面接の前であれば、見たことを面接で活かすこともできます。
社内の雰囲気
社内見学では、まず社内の雰囲気をチェックしましょう。自分がそこで働くことも想定しながら、働いている人たちの仕事の仕方や会話、コミュニケーションの取り方などを観察します。
和やかな雰囲気で話しやすそうなのか、黙々とPCに向かって作業しているのかなど、自分に合いそうか想像しながら確認してください。
社内の環境
社内が整然と整頓されており、清潔できれいかどうかはぜひチェックしておきたいポイントです。仕事によって使う備品などは違いますが、使いやすい機器なのか、きちんと整備されているのか、社員それぞれのデスクはどのようになっているかなど、見ておきましょう。
社内の環境がきれいに整えられている企業は、優良で労働時間や業務内容に余裕のある環境であることが多いと言えます。
社員のイメージ
職場見学では、誰に会ってもまずはこちらからしっかり挨拶をしましょう。そして、社員たちの挨拶も確認します。社員ひとりひとりは、職場見学のことを知らないかもしれませんが、見知らぬ人にもきちんと挨拶ができホスピタリティが感じられれば、社内の雰囲気も良く、きちんとした企業だと推察することができます。
逆に、挨拶をしても怪訝な顔をされたり、態度が悪かったりすると、あまり社内の雰囲気が良くないのかも知れません。
これも、社内見学をしなければわからないポイントですので、よく見ておきましょう。
見学後はお礼のメールを送ろう
社内見学をさせてもらったら、お礼のメールを送りましょう。忙しい中、時間を割いて社内見学をさせてくれた担当者の方に、お礼メールを送らないのは失礼なイメージとなってしまいます。社内見学は選考ではありませんが、一連の挨拶やメールのマナーによって自分の印象が変わってしまうことを忘れないようにしましょう。
お礼メールを送るのは、社内見学をした当日の就業時間前までです。
メールだからと夜に送ると非常識だなと思われたり、担当者が見るのは翌日になってしまったりしますから、必ず当日就業時間前までに送ることが大切です。
遠方などで、どうしても当日就業時間までにメールが送れない場合は、メールが遅くなったお詫びの言葉をメールに盛り込みましょう。
以下、会社見学のお礼メールの例文です。
株式会社○○ 総務部
課長 ○○様
「○月○日の社内見学のお礼」
本日、社内見学をさせていただきました●●●●です。
お忙しい中、社内見学をさせていただき、またこちらの質問にも丁寧にご回答くださり、誠にありがとうございました。
実際に働いているみなさまの様子や、社内の雰囲気を拝見させていただき、素晴らしいチームワークと、仕事に対する意欲や努力が感じられ、とても感銘を受けました。
社員のみなさまのイキイキとした表情や、活発な意見の交換などに触れ、私も意欲が沸いてきた次第です。
ぜひ、一緒に働かせていただきたいと思いましたので、今後の選考でも何卒よろしくお願い申しあげます。
末筆ながら、貴社のますますのご発展と、みなさまのご健勝を祈念しております。
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まとめ
職場見学は中途採用でもぜひ活用したいもの。実際に転職する前に社内を見ておけば、ミスマッチの防止にもなります。職場見学をしたい旨を申し出て、可能ならば見学させてもらいましょう。
なお、はたらくぞドットコムでは「応募後、職場見学OK!」と記載している求人を多数取り扱っています。自分で企業に直接問い合わせる必要がないので、申込みやすいですよ!大いに活用してくださいね!