今や誰もがインターネットによって世界中と繋がり、買い物をしたりさまざまなビジネスを展開したりしています。
WebサイトやWebサービスには「集客」が必要であり、集客を成功させるために重要なのが「Webマーケティング」です。
今回は、Webマーケティングがなぜ必要かを解説した上で、おすすめの資格を紹介していきます。それぞれの特徴やメリット、取得にかかる費用や学習期間の目安などの概要もまとめていますので、自分にはどの資格がピッタリか参考にしてみてくださいね。
Webマーケティングの必要性
ますます多様化するWebマーケティングは、なぜ必要なのでしょうか。Webマーケティングとは何か、またWebマーケターに資格は必要なのかを解説します。
Webマーケティングとは
マーケティングとは、より多くの商品やサービスを売るための販売促進活動のことです。インターネットが台頭する前までのマーケティングは、TVコマーシャルや新聞・雑誌広告などのマス広告を使ったものや、店頭やイベントなどでの販売活動が主でした。
ところがWeb全盛時代となり、2019年にはインターネットの広告費がテレビの広告費を上回りました。集客や販売の方法が大きく変わり、検索エンジンやSNS、リスティング広告、アフィリエイトなど、インターネット上での広告に置き換わっているのです。
さらに、Web広告は具体的な効果が数字で見えやすい面があります。TVコマーシャルなどは広告によってどのくらいの利益が上がったか、明確な数字を出すことはできませんが、Web広告の場合はどの広告からどれくらい集客できたか?誰がどのページを何回見たのか?などのデータが詳細に検証できます。結果の分析により情報の発信の仕方を変えることができるため、Webマーケティングは重要なキーポイントとなっているのです。
情報を集めて分析し、どのように集客に活かせるかというスキルが、Webでのビジネスを成功に導く大きなカギとなります。
Webマーケターに資格は必要?
Webマーケターとして働くために資格は必要ありません。しかし、資格は「その専門分野における知識やスキルがある」ことを端的に証明することができるもの。
特にWebマーケターとしての実務経験がない場合や、転職や起業の際には資格があると有利になることがあるでしょう。
すでにWebマーケターとして活躍している人でも、資格取得することでより深い知識やスキルを得て、キャリアアップに繋がる可能性もあります。
Webマーケティング資格 おすすめ5選
Webマーケティングに関連するおすすめの資格を5つ紹介します。
IMA検定
講義から受験まで、すべての過程を自宅や職場にいながらオンライン環境で実施できる「実務主義検定」が大きな特徴です。
常に進化するWebマーケティング業界では、暗記する勉強より検索スキルこそ重要度が高いという考えから、試験においても教材を見たりやネット検索することが可能。より実務に近い形でスキルレベルを認定します。
サイト分析とリスティング広告の実践運用スキルを身につける「Standardコース」と、ターゲット別の集客プラン立案と、スプリットラン実施ノウハウを身につけるための「Professionalコース」があります。
- 受験方法:オンライン
- 受験料:Standardコース/198,00円(税込)、Professionalコース/19,800円(税込)※いずれも受講料含む
- 取得にかかる期間の目安:約2ヶ月(受講期間)
- おすすめの人:Webマーケター、自営業/フリーランス、Webマーケ職に就きたい人
- 公式サイト:https://ima-kentei.jp/
Webアナリスト検定
講座と検定がセットになった検定です。講座開催会場で受講し、約2週間後に検定を受けるスケジュールになっています。
まずGoogleアナリティクスを体系的に学ぶために、データの整理と視点のコツを5時間の講義で学びます。より具体的な方法や手順、考え方なのですぐに実践で活かすことができ、検定試験にも役立ちます。講義を受講せず、検定のみ受検することも可能です。
Web解析にある程度知識や経験がある人にでも、学ぶことの多い内容の講義となっており、アクセスログから“何か”を読み取るスキルとコツを身につけることができます。
- 受験方法:5時間の講座を受講、後日会場にて検定試験 ※講座・テストはオンラインの場合もあります。
- 受験料:26,400円(税込)※講座・テキスト・試験代を含む
- 取得にかかる時間の目安:2〜4週間程度
- おすすめの人:Web未経験者
- 公式サイト:https://www.jwa-org.jp/webanalyst/
ウェブ解析士
実践に役立つことを目指し、「ウェブ解析士」「上級ウェブ解析士」「ウェブ解析士マスター」の3つのグレードが設けられています。予習前提・演習形式の講座を通してWeb解析のスキルを身につけ、データの読み取りや的確な判断ができるように専門性を高めていきます。講座だけでなく、公式テキストもあるので、独学でも勉強できます。実務経験や知識がある人は、直接受験することも可能です。
講座では、講師や同期受講者と人間関係を構築することも。業種や経験を問わず、さまざまな人と出会うきっかけにもなります。また、主催のウェブ解析士協会では、各種WebメディアやWebテキスト寄稿、ウェブ解析士向けのセミナー開設など、執筆や登壇の機会も提供。ウェブ解析士の求人や案件募集など、活躍のチャンスを作る支援も行っています。
- 受験方法:1日5時間の講座受講(任意)→オンライン受験→合格後、2週間以内に認定レポート作成・提出
- 受験料:認定講座を受講する場合/33,000円(税込)、認定講座を受講しない場合/22,000円(税込)
- 取得にかかる期間の目安:Web業界経験者/1ヶ月〜1ヶ月半、Web業界未経験者/2〜4ヶ月
- おすすめの人:Web業界未経験者、Web解析で仕事をしたい人、自営業や個人事業主
- 公式サイト:https://www.waca.associates/jp/
Web検定
Web検定は「Webリテラシー(資格名/Webアソシエイト)」「Webデザイン(資格名/Webデザイナー)」「Webディレクション(資格名/Webディレクター)」「Webプロデュース(資格名/Webプロデューサー)」の4つの認定資格で構成されています。Webリテラシーをベースとし、他の専門3分野での構成となっているので、必要に応じて受験できます。
Webに関わるすべての人の共通語として、標準的な知識の整理・構築をし、生産的な商取引や産業発展に貢献することを目的としています。Web検定を新人教育に導入している企業も多く、なかには営業部門であっても合格を目指す企業もあります。
- 受験方法:月曜から日曜までの毎日、全国約200カ所にある会場で実施
- 受験料:11,000円(税込)※すべて共通
- 取得にかかる期間の目安:Web業界実務経験者/2週間程度、Web業界未経験者/1〜2ヶ月
- おすすめの人:Webリテラシー→これからWeb業界で働きたい人、専門3部門→現在その業務に就いている人、今後携わる予定のある人
- 公式サイト:https://webken.jp/
ネットマーケティング検定
自社Webサイトの役割が大きく変化した今、サイト運営は経営戦略やリクルートなどとも連動した重要な役割を担っています。ネットマーケティング検定は、インターネットの特性を理解し、状況に応じて最も効果的なマーケティング手法を選択できる人材を育てることを目的とした検定です。
新規顧客の獲得、既存顧客の維持、ブランディング、業務の効率化など、社内で専任のWeb担当者を置く企業も増えており、よりネットマーケティングの知識を有効に活用できる人材が求められています。
マーケティングサイドに立った、体系的・網羅的な学習により、実践的なビジネスの企画・立案に活かすことができます。
- 受験方法:全国一斉 リモートWebテスト
- 受験料:6,000円(税込)
- 取得にかかる期間の目安:2〜4週間
- おすすめの人:これからWeb業界で働きたい人、企業のWeb担当者、個人事業主
- 公式サイト:https://www.sikaku.gr.jp/nm/
まとめ
Webマーケティングの資格は増えていますが、それだけこの分野の注目度が高いということです。資格がなければWebマーケターの仕事ができない訳ではありませんが、未経験者やこれからWeb業界を目指す人には良い目標となるでしょう。それぞれに特徴があるので、自分に合った資格取得を目指してくださいね。