退職することが決まったら、お世話になった上司や同僚たちへお礼の気持ちとしてプレゼントを考える人も多いでしょう。
務めていた年数や役職、働き方にもよりますが、ちょっとしたギフトに何を選べば良いかおすすめを紹介します。
また、最後に挨拶を求められた場合、どのようなことを話せばよいのか、例文も掲載しています。
「立つ鳥跡を濁さず」と言いますが、気持ち良く退職日を迎えられるよう、準備の参考にしてみてくださいね。
退職時の贈り物はどんなものがよいのか?
退職するときのプレゼントは、どのようなものがいいのでしょうか。相手がもらって嬉しいもの、お菓子、便利なもの、消耗品や日用品、文房具…などなど、候補はいろいろありますが、選ぶ基準や退職時のプチギフトとしておすすめのものをまとめました。
退職時のプチギフトを選ぶ基準
まずはギフトを選ぶ基準として、以下のようなことを考えてみましょう。
- 職種
- メンバー
- 残るものor 消費するもの
- 予算
職種によって、よく使うものを贈ると喜ばれます。例えば、経理の部署では3色ボールペン、営業の部署ではハンカチ、一般事務の部署ではお菓子など、自分では買わないけどもらったら嬉しいギフトがおすすめです。
また、メンバーの年齢層や性別、人数なども考慮して、若い女性にはお菓子、上司には文房具など、ギフトを変えるのもひとつの方法です。
さらには手元に残るプレゼントにするか、お菓子やお茶のような消費してしまうものにするかも考えどころ。
最後に一番大事なのは、予算です。プレゼントを贈るべき人数や、何を贈るかにもよりますが、予算内に収まるように考えてみましょう。
ただし、社長や上司に個別に贈り物をする際には、のし紙を付けて贈るのが礼儀です。
おすすめのプチギフト
職場の上司や同僚に贈るおすすめのプチギフトを紹介します。
①お菓子
あまり大仰なプレゼントにならないよう、ちょっとしたもの感が出る上に、多少高級なお菓子でも小分けすれば大人数にも行きわたるのがメリットです。
日持ちのするものや、持ち帰ることを考えた個包装のもの、席で食べるときに食べやすいものを選ぶといいでしょう。
②コーヒー、紅茶
好みが分かれるので難しいのですが、職場に休憩室などがある場合には、そこに置いて飲んでもらえるようにするのも良い方法です。お湯を注ぐだけのものを選ぶと、手間もかからず喜ばれます。
個人の好みがわかっている場合には、プチギフト用のコーヒーや紅茶、緑茶などを個包装にして個別に贈るのもいいですね。
③ハンカチ
自分で買うことはあまりないけれど、いつも使うしもらったら嬉しいのがハンカチです。男性向け、女性向けのデザイン選びはありますが、年齢を問わず使ってもらえるアイテムです。
人数が多くない職場であれば、それぞれのイニシャルを刺繍してもらえるサービスもありますよ。
④ボールペン
ほとんどの仕事で使う筆記用具。特にボールペンは常に何本か持っているアイテムです。自分のお気に入りや書きやすいものがあれば、プレゼントしてみましょう。特に親しい人がいる場合には、名入れサービスなどもあります。
プチギフトはいつ、どうやって渡す?
さて、プレゼントを用意したのはいいけれど、いつ・どのように渡すといいのでしょうか?渡すタイミングや基本的な渡し方を紹介します。
メッセージを付ける
せっかく準備したギフトですから、メッセージを添えましょう。ほんの一言でも、1人ひとりにメッセージを付けることで、感謝の気持ちを表すことができます。
同僚にはメッセージカード、上司には手紙で伝えるのがおすすめです。退職日当日に会えない人には、社内メールでもメッセージを送るといいですね。
【メッセージカードの例文】
○○さん
今まで○年間、大変お世話になりありがとうございました。一緒に働いたことは、本当に良い思い出です。○○さんの今後のご活躍をお祈りしています。 自分の名前
ギフトはいつ・どうやって渡す?
ギフトをいつ渡すかは職場の状況によって判断する必要がありますが、基本的には最終出社日の夕方に渡すのがおすすめです。
夕方であれば、営業職などで出払っている人たちも戻ってきますし、大体の人が席に着いている時間帯を見計らって、ひとりひとりの席を回ってギフトを手渡しましょう。
残念ながら、その場におらず手渡せない人には、デスクにお礼のメッセージを添えて置いておきます。
人数の多い職場の場合や、外出している人が多い職場で手渡すのが難しい場合には、共有のスペースなどにまとめて置いておき、その旨を同僚などに伝達してもらいましょう。
会社から“最後に一言挨拶を”と言われたら?
退職時によくあるのは、「朝礼時」か「終礼時」に退職の挨拶をする場を設けてくれることです。上司から話があった後、「では、最後に一言挨拶を」と促されることがあるので、想定して準備しておきましょう。
退職挨拶で話すべきポイント
退職の挨拶を促されたら、話すべき内容は以下のポイントを抑えておけば大丈夫です。
- 退職の報告
- 今までお世話になったことへの感謝
- 今後の会社の発展とみなさんの活躍を応援する
この3つのポイントを入れてスピーチをすれば、最後の挨拶ができます。短すぎても長すぎてもよくないので、1分程度を目安にしてください。
【朝礼時の挨拶例文】
「おはようございます。本日はご多忙中のところご挨拶の機会をいただきまして、ありがとうございます。
わたくしは、本日をもちまして○年間在籍いたしました○○社を退職いたします。
入社後は○○部へ配属になり、○○部長はじめ先輩や同僚の方々には大変お世話になりました。こちらで学んだこと、経験させていただいたことは、今後の人生に活かして努力して参ります。
○○社の今後ますますのご発展と、みなさまのご活躍、ご健康をお祈りしております。
本日が出社最終日となりますが、退社時間までどうぞよろしくお願いいたします。
ありがとうございました」
【終礼時の挨拶例文】
「お忙しい時間帯に退職の挨拶の場を設けていただきまして、ありがとうございます。
わたくしは本日をもちまして、○○社を退社することとなりました。
入社して○年の間、営業部の一員として貴重な経験と充実した日々を過ごせました。
一重に、○○部長はじめ先輩方、同僚のみなさまのおかげです。本当にありがとうございました。
最後になりますが、今後ますますの○○社の発展と、みなさまのご活躍、ご健康をお祈りいたします。長い間、お世話になりました。
ありがとうございます」
まとめ
退職する際には、これまでの感謝をプチギフトなどでしっかり伝えられるといいですね。退職後、これから転職活動する人は、お祝い金がもらえる「はたらくぞドットコム」をご活用ください!