日本の街や公園、ビルの中、公共交通機関の駅や乗り物など、掃除が行き届いていてとても清潔ですよね。これは、日本人1人ひとりの心がけもあるでしょうが、清掃業に従事している人たちの力が非常に大きいのです。
私たちは生きている限り、掃除と無縁ではいられませんが、だからこそ清掃の仕事は需要が高く、今後もなくなることはない仕事だと言えるでしょう。
今回は、そんな清掃業でアルバイトをするための志望動機例文を紹介します。清掃の仕事に応募してみたいと思ったら、参考にしてみてくださいね。
清掃の仕事内容は?
清掃の仕事と言っても、場所や内容によって業務内容も多岐にわたります。ここでは、主な仕事内容を紹介します。
ビル
駅ビル、商業ビルなどで清掃をしているのはよく見かけることがあるでしょう。ビルにおいて、清掃業者が作業をするのは、主にエントランスや廊下、階段といった共用スペースです。ビル共用のトイレがある場合には、トイレ掃除も行います。
これらの清掃は「定期清掃」と「日常清掃」に大きく分けられ、定期清掃では日頃清掃を行っても汚れやすいカーペットや窓ガラス、ブラインドなどを念入りにクリーニングします。壁面などは高圧洗浄を行うことも。
基本的には契約で決められた清掃を行うので、契約内容ごとの対応が必要です。
駅・電車内
多くの人が利用する駅や電車内の清掃では、主に駅のホーム、喫煙所、待合室などの清掃、電車の車両内の清掃を行います。駅では駅構内の掃き掃除、トイレ掃除、ゴミ箱の袋交換など。
電車内の掃除は、鉄道会社によって異なりますが、始発駅か終点駅もしくは車両基地でゴミ回収、窓拭き、ワックスがけなどを行います。トイレがある車両ではトイレ掃除も業務に入ります。
路線によっては、電車内の広告交換や撤去もあります。
駅、電車内どちらの担当になっても、電車の運行を妨げないよう時間を意識して掃除する必要があります。スピードや集中力が求められるでしょう。
ホテル
ホテルでの清掃業務は、宿泊客がチェックアウトした後の客室やバスルームをクリーニングし、ベッドシーツやタオルなどの交換、ベッドメイキング、アメニティの補充などを行います。
チェックアウト後から次のチェックインの時間までに行わなければならないため、スピーディに作業することが大切です。
病院
病院での清掃もビル清掃と同様に「定期清掃」と「日常清掃」に分かれます。日常清掃では、病室、浴室、ナースステーション、当直室などが清掃対象。外来では共用トイレや受付、待合室、診察室も清掃します。病室では、入院患者がいる中での作業となるため、
定期清掃では、床のワックスがけや空調フィルターの洗浄などを行います。ただし、入院患者がいる中で行うため、実施日の確認は病院側と綿密に打ち合わせる必要があります。
ハウスクリーニング
依頼のあった一般住宅において、依頼内容に応じたクリーニングを行います。清掃のプロとして依頼されているので、住人が掃除できない場所や落とせない汚れをきれいにすることが求められます。
また、賃貸物件で入居者が立ち退いた後の、原状回復清掃をすることも。
いずれにしても一般住居内での作業となるので、信頼を損なわないよう留意しましょう。
清掃アルバイトのメリット・デメリット
人々が心地良く清潔に生活するために欠かせない清掃業務。働くことのメリットとデメリットを見ていきましょう。
清掃アルバイトのメリット
清掃アルバイトのメリットは、以下のようなことがあります。
- 仕事によっては時給が高い
- 短時間からOK
- 高校生からシニアまで働ける
- 未経験OK
- 掃除スキルが身に付く
- 達成感がある
- 人づきあいが少ない
清掃の仕事内容や時間帯によって、時給が高いことがあります。特に早朝・深夜帯や、ワックスがけ、配管清掃、高所での窓拭きなど、体力が必要だったり危険が伴ったりする業務は時給が高い傾向に。
また、1日2時間から働けたり、週2日だけ働けたりと、短時間でも働ける求人が多数あります。時間が長めでも終了時間がきっちり決まっていてはみ出すことはあまりありません。ホテルのように、作業自体がチェックインまでの時間までと決まって入れば、終了時間が読めるので働きやすいと言えるでしょう。
清掃の仕事には10代の高校生から60代以上のシニアまで、幅広い年齢層の人が従事しています。ほとんどの場合未経験でも大丈夫なので、初めてアルバイトをする人にもおすすめです。
仕事を覚えれば掃除のスキルが身に付くため、自宅の掃除にも活かすことができます。汚かったところがきれいになると、達成感もありますし、通りがかりの人からお礼を言われることも。人の役に立っていることを実感できることもあるでしょう。
さらには、業務中は黙々と作業するため、人とのコミュニケーションを取らないで良い職場もあります。
清掃アルバイトのデメリット
清掃アルバイトでのデメリットは以下のようなものがあります。
- 体力が必要
- 作業に制限時間がある
- 汚物に抵抗がある、汚れたくない人は向かない
清掃業務は身体を使った仕事です。幅広い年齢層で働けるとはいえ、体力が必要な仕事であることは間違いありません。慣れないうちは体力的にキツいと感じることもあるでしょう。
季節によって、夏は汗をかきますし、冬場は水扱いが辛いなどもあります。
しかし、シニアでも働ける通り、慣れてしまえば特別にハードな仕事でない求人も多数あります。
ホテルや駅・電車内など、清掃に時間制限のあるものもあります。時間内に作業を終える必要があるので、時間との戦いになることも。要領を覚えてスピードアップするコツを覚えるといいでしょう。
また清掃は汚れたところをきれいにすることなので、汚れたところが苦手、触りたくない、潔癖症ぎみという人には向きません。
【清掃アルバイト】志望動機例文
清掃アルバイトで志望動機を書くためにポイントは、自分の清掃への気持ちを入れながら、求人にマッチした志望動機を書くことです。
清掃への関心、勤務体系が自分に合っている、責任感や体力のアピールなどを意識して書いてみましょう。
例文①
幼いころ日々の日課に【掃除】がありました。綺麗好きというのもありますが、汚れに対して「どういう道具を使い、どう対峙するか…」という過程にも楽しみを感じますし、キレイになったときの達成感も好きです。
育児が少し落ち着いたため、得意なことを活かしてアルバイトをしたいと思った際、掃除が好きであることを思い出し、この度応募いたしました。
長期で続けたいと考えておりますので、自宅で無理なく通える点にも魅力を感じています。また日頃より趣味でジョギングも行なっているため体力にも自身はあります。仕事として行うのは初めてですが、早く仕事を覚えて多くの業務をこなせるようになりたいです。
☆ポイント☆
企業側が懸念する「汚れに対して耐性」や「体力」があることをアピールしていますし、やる気が見えるのが好印象ですね!未経験であっても長期的に働いてくれそうと思わせます。
例文②
私は鉄道が大好きで、普段の通学だけでなく、よく電車を利用しています。その中で駅のホームで清掃に従事している方々をよく見かけており、人が嫌がる仕事を黙々と行う姿に感動していました。
鉄道が好きなこともあり、駅や電車に関わる仕事ができないかと考えた時、清掃の仕事が思い浮かびました。人々の生活に欠かせない交通機関の衛生・清潔を守るプロとして、働きがいのある仕事だと思います。また、大好きな鉄道の側に一日中いられる喜び、そして乗客がいない時に電車内を掃除する喜びを味わえる、私にとって最高の仕事だと思い応募いたしました。
☆ポイント☆
大好きな駅や電車で働けること、いつも見ていた清掃員に感動していたことなど、良いエピソードが入っています。清掃自体を好きとアピールしないのに、正直で好印象の残る志望動機になっています。
応募から面接まで気をつけるべきこと
履歴書からはどのような性格であるかが読み取れますので、空欄のないように、特に応募動機はしっかりと書きましょう。履歴書は送付する場合も、面接で提出する場合も、コピーを取り、面接にはコピーも持参します。
【履歴書のチェックポイント】
- 誤字脱字がないか
- 空欄のままの部分がないか
- 写真のサイズ、貼り方は正しいか
- 押印しているか
- 住所は都道府県から書いてあるか(封筒も同様)
- 学校名、会社名に(株)などの略語を使っていないか
- 添え状は同封したか
- 封筒の表に「履歴書在中」と赤の囲み文字で書いたか
- 適切な料金の切手を貼ったか
- 封筒の裏書きに自分の住所氏名を書いたか
【面接時の服装】
清掃の仕事は人に見られる中で作業をするため、身だしなみが大切です。清潔感がポイントですので、ヘアスタイル、爪、服装などに気をつけて面接に臨みましょう。スーツなど着用する必要はありませんが、白やベージュなど明るく無地のシャツにきちんとアイロンをかけ、シンプルなチノパンなどがおすすめの服装です。スカートの場合は短すぎず長すぎず、動きやすさを意識してみましょう。
まとめ
清掃のアルバイトにも、業務によって仕事内容が大きく変わるので、求人票をよく確認してください。志望動機はポイントを抑えてしっかりアピールすることが大切ですよ!