全国に792ある市の中でも、5番目に人口の多い福岡市。
転勤で福岡市に住むと、みんな家を買ってしまうと噂されるほど、魅力のある街として全国にも知られています。
「住みたい街ランキング」でも、常に上位に入る人気の秘密は何でしょうか?今回は、さまざまな角度から福岡市の魅力に迫ってみたいと思います。
参照元:都道府県市区町村ランキングデータ ※2021年10月1日現在
福岡市の魅力とは?
ネットニュースサイト『ねとらぼ』でのアンケートによると、政令指定都市で住んでみたい都市ランキングで1位、おいしいお店が多い都市でも1位を獲得した福岡市。その魅力を探ってみましょう。
参照元:Yahoo!JAPAN ※2022年9月7日現在)
適当に都会で適当に田舎
福岡市は中央区の天神、博多区の博多駅周辺の2カ所を中心に、商業が栄える都会です。周辺には繁華街も広がり、ビジネスでもエンターテインメントでも人が集まる拠点となっています。
博多駅はどちらかというとビジネス中心ですが、天神〜中洲は大阪を除けば西日本一の歓楽街と言われ、ビジネスからショッピング、イベントなどのエンターテインメントが集中しています。
中心部はかなり都会ですが、電車で30分ほど行けば海や山など、豊かな自然に触れられる田舎になります。海の側に住みたい、山の側に住みたいと思っても、30分ほどの通勤時間でその夢も叶います。もちろん、都心部に住んでも、週末気軽に海へも山へも遊びに行けるのです。
中央区にも住める家賃
福岡市の家賃相場は、1R〜1DKなら中央区で5.09万円、博多区で5.51万円と、東京などに比べるとかなり安くなっています。自転車通勤も可能な南区や城南区になると、3.91〜4.55万円とさらに安く、都心部であっても十分住める家賃相場なのです。
電車やバスなど、公共の交通網も発達しているので、車などがなくてもまったく不便さは感じません。
家賃が安い分、職場に近い所に住めるため、通勤時間の短縮ができ時間が有効に使えます。
参照元:ホームメイト
食べ物のおいしさ
一度でも福岡で食事をしたことがあれば、福岡の食の豊かさ、おいしさは認めざるを得ないポイントとなるでしょう。とんこつラーメン、もつ鍋、明太子など、博多名物はもちろん、新鮮な刺身や肉、野菜、フルーツ、どれをとってもおいしいものばかり。外国人旅行者も、博多の料理には舌鼓をうつのです。
また、焼酎をはじめお酒も安くておいしいのが自慢。人懐っこい地元の人とも、すぐに仲良くなれます。
福岡に住んでみようかなと思ったら、知っておくと良いこと
IターンやUターンはもちろん、リモートワークで住む場所を選ばない時代となった今、地方への移住を考える人も少なくありません。世界的にも人気の高い福岡ですが、将来性や土地の特性について知っておいていただきたいことを紹介します。
人口が増加中
2020年10月の国勢調査によると、福岡市は人口増加数・人口増加率ともに政令指定都市中で最大となりました。前回の国勢調査時にも福岡市はトップで、国勢調査がはじまって以来100年以上、人口が増加し続けていることになります。
2022年8月時点で、福岡市の推計人口は162万9837人。
福岡市の人口が150万人を突破したのが2013年のことなので、この9年で12万人増加しています。
福岡市の人口は、まだまだ増加傾向にあると言われており、このまま増え続ければ通勤ラッシュ時の電車やバスの混雑が懸念されます。しかしながら、福岡は徒歩圏内や自転車圏内に住むことが可能な街なので、通勤ラッシュを避ける方法はありそうです。
参照元:フクリパ
交通費が高い
福岡の人が東京へ行くと、電車代が安いと感じてしまいます。確かに10kmでの運賃を比較してみると、JR東日本は165円なのに対して西鉄は290円です。
福岡市内はバスが網羅しており、距離によって運賃が変わるシステム。これも、どこまで乗っても同じ料金という都バスなどと比べると、かなり高く感じてしまうでしょう。
交通網が発達しているとはいえ、郊外へ行くには車でなければ不便という場所も多く、自家用車の所持率は高めです。営業など外回りの仕事なら、自動車運転免許は必須という企業もあります。
参照元:東洋経済ONLINE
福岡≠博多
全国的に、福岡市や福岡県全体のことを「博多」と呼んでいますが、実は地元民にとってそれは大きく違います。福岡市民は福岡市を指すときには「ふくおか」と言い、「博多」を使う際には、博多駅やその周辺のみを指しているのです。
「博多」の歴史は古く、2000年以上も前から中国との貿易都市として発展していました。戦国時代が終わり江戸幕府ができる頃には、那珂川と御笠川に挟まれた地域を「博多」と呼んでおり、後に黒田長政が博多を含めたその周辺地域を治めることになった折、自分の故郷である岡山県の地名にちなんで「福岡」と名付けたのです。
しかし、博多の人々の猛反発によって那珂川より東に「博多」という名は残し、福岡城周辺だけを城下町「福岡」と呼ぶようにしました。博多は商人の町、福岡は武士の町として、ユニークな双子都市となったのです。
さて、このあと明治時代の廃藩置県により、市の名前を「博多市」にするか「福岡市」にするかの大論争が起こります。ほぼ互角の戦いでしたが、1票差で福岡市に決定。市の名前を福岡に譲った代わりに、ちょうど開通したばかりの駅名が「博多駅」となったということです。
このような長い歴史を経ての「福岡」「博多」の区別は、地元民にとってハッキリ区別して使うべき地域の名前なのですね。
福岡市の最低賃金
福岡市に住むということは、ここで働くということでもあります。時給で働く場合でも、正社員として働く場合でも、最低賃金は必ず確認しましょう。
福岡県の最低賃金は、2022年8月に30円引き上げ、時給900円にするよう要求され、10月より適用される見込みです。
これは全国でのランキングで18位。1位の東京の最低賃金1,072円とは172円もの差があります。
最低賃金の上位は首都圏をはじめ、大阪、愛知など大きな都市となっていますが、最低賃金の面では福岡はまだ上位には食い込めていません。
収入という意味では、首都圏から下がってしまう場合もあるのでよく検討してみましょう。ただし、首都圏に比べて家賃や食費など、物価が安いというメリットもあります。
まとめ
「住んでみたい街」としてもランキング上位の福岡市ですが、実際に住んでいる人の満足度が高いのも福岡市の特徴です。
IターンやUターンなど、福岡市への移住を考えているなら、情報をたくさん集めて総合的に判断してみてくださいね。
福岡市で仕事を探すなら、地元に強いはたらくぞドットコムがおすすめです!