夏は転職しやすいシーズンといわれることがあります。なぜ、そのようにいわれているのかを解説しながら、夏の転職のメリット・デメリットを紹介します。
また、夏の転職に向けて気をつけるポイントもまとめました。暑い夏の転職活動、メリットを活かしながら転職を成功させましょう!
夏の転職が良いといわれる理由
夏は転職市場が動き始めるシーズンです。理由のひとつは、7月に入ってくると新卒に関する採用活動が一段落することがあげられます。そのため新卒に集中していた採用活動を、中途採用に向けられるようになるのです。
また退職する人の多くは「ボーナスをもらってから」と考えるため、7月に欠員が出る企業が増加します。その補充のために夏には中途採用の募集を行うことが多くなります。
さらに、4月に新体制がスタートした企業では、新たに人材が必要になることも。採用人数は少なくても、これまでになかった求人が出る可能性があるのもこの時期なのです。
夏に転職するメリット
夏に転職をすることのメリットを紹介します。
ライバルが少ない
夏の時期は中途採用の求人数が多い時期とはいえません。求人はピーク時より少ないとはいえ、その分ライバルも少ない傾向にあるのが夏。
1年で最も暑い時期でもあり、お盆休暇やイベントなども入るため求職活動に集中できないことが、求職者が少ない理由のひとつです。
逆にいえば、ライバルが少なく転職活動にチャンスがあるということになります。
希少な求人が出る可能性がある
多くの企業は4月が新年度ですが、各部署で人手不足がわかってくるのが夏の時期です。前年度内に採用まで至らなかったポジションの募集が、夏の時期に募集再開することも。
また夏のボーナス支給後に退職者が出ることもあり、夏は欠員補充の急な求人が多い傾向があります。
そのため条件があえばすぐにでも入社して欲しいという求人もあり、急ぎの求人や希少なポジションの求人が出る可能性があるのもこの時期です。
普段から自己分析やキャリアの見直しなどをして、急な求人にも対応できるようにしておくと良いでしょう。
夏のボーナスをもらってから退職できる
夏に転職活動をするなら、前職の退職時期を「夏のボーナスをもらってから」に設定することができます。
退職日の1カ月前には退職を会社に伝えているケースが多いため、有給休暇を消化しながらしっかりと夏の転職活動を行うことができます。
ボーナスが支給されてから退職すれば、次の内定をもらうまで資金的な余裕が生まれるので、転職活動もあせらずにすみます。
夏に転職するデメリット
夏に転職するとどのようなデメリットがあるのでしょうか。
ボーナスが支給されないことがある
ボーナスの支給は法律でとくに定められていません。そのため退職時にボーナスを満額支給するか、減額するかは企業の判断に委ねられています。
会社によってはボーナスを支給しないと決定することもあり得ますので、現職のボーナス支給規定を確認しておきましょう。
またボーナスを受け取るためには、支給される日に在職していなければなりません。確実にボーナス支給を受けるためには、支給日から逆算して次の入社日を決めましょう。
手厚い受け入れ体制は期待できない
4月入社は新入社員を受け入れる体制が整っており、研修や教育などのサポートが十分に受けられます。ところが夏にはそれらのサポート体制も落ち着いており、中途採用には特別に受け入れ体制を用意していないことがあります。
当然ながら中途採用者には即戦力としての期待もあるので、受身でいてはキャリアアップが望めません。積極的に学び、新しい職場になじむ努力が必要になるでしょう。
夏期休暇で転職活動が進まない
最近は夏期休暇の長期化、さらに分散化が多く見られます。人事担当者が夏期休暇に入ってしまえば、最低でも1週間程度は転職活動が滞ることもあります。
通常より応募から選考、内定まで時間がかかることもあり、希望する時期までに入社できないことも。
各企業で夏期休暇が異なるため、スケジュール確認と管理は普段以上に気を使いましょう。
暑さ対策が必要
1年で1番暑い時期にリクルートスーツを着ての転職活動は大変です。いくら世の中がクールビズであっても、求職者がラフな格好で転職活動をする訳にはいきません。
水分補給や汗対策など、しっかり暑さ対策をする必要があります。
夏の転職活動で気をつけるポイント
夏に転職活動をする上で、気をつけたいポイントをまとめました。
夏期休暇をスケジュールに入れる
一般的な転職活動の期間は、約3カ月といわれています。普通に考えれば夏に転職活動をスタートすれば、9月か10月の入社ということになります。しかし、8月には夏期休暇が1週間から10日ほど入る企業が大多数ですので、その間は採用活動も停止します。
夏の転職活動では、夏期休暇が入ることも念頭に置いてスケジュールを組むことが大切です。
転職活動といっても、むやみに求人に応募するだけでは転職の成功は勝ち取れません。しっかりと自己分析やキャリアの見直しをし、情報収集をすることが転職成功にカギとなりますので、スケジュールは入社したい希望日から逆算して立てましょう。
就活時とは違う自己分析
新卒での就活時に、しっかり自己分析をして内定をもらった人もいるでしょう。しかし転職となるとまた違った自己分析が必要になります。
就活時との大きな違いは、すでに自分にキャリアや強みがあること。学生のときは部活やアルバイトの経験、自分の性格などから自己分析しましたが、転職の場合は就業経験から「何が強みか」をあぶり出し、どのような企業、職種にマッチするのかを考えていく必要があります。
企業が求めている人物像や強みに、自分のキャリアや強みをどのように活かせるのか、なぜその企業なのかを分析していきましょう。
キャリアの見直しをする
新卒のときとは違い、転職ではキャリアや強みを活かした即戦力となることを求められます。転職活動をする際には、まずキャリアの見直しをしてみましょう。
具体的なポイントは、以下の4つです。
- 何(誰)に対して何をしたいか
- 自分はどのようにありたいのか
- 大切にしたい価値観は何か
- 得意なこと、自分の価値は何か
これらをじっくりと考えていくと、おのずと自己分析ができていきます。さらに自分がどちらへ進めばいいのかもわかってきますので、転職活動ではどのような求人を探せばよいのか見えてくるでしょう。
夏の転職に限りませんが、良い転職をしたい、転職を繰り返したくない場合には、キャリアの見直しをまず行ってみることをおすすめします。
まとめ
夏は転職を考えている人にとって、狙い目のシーズンです。夏に転職するメリット・デメリットをよく理解しておくと、転職活動に活かすことができます。
気をつけるポイントも紹介しているので、就活のときとは違う転職活動ならではの自己分析も行ってみましょう。
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