サステナブル(持続可能)な社会を実現するためSDGsが掲げられ、モノを大切にしようという動きが世界中で起こっています。
リユースの世界でもメルカリなどが一般的になり、捨てずにリサイクルする人も増えています。
このような社会事情の中、買取業界は拡大傾向にあり将来性があると注目されている業界のひとつ。どのような仕事内容なのか、求められるスキルややりがい、デメリットも交えて紹介します。
買取業界に魅力を感じたら、ぜひ参考にしてみてください。

買取業の仕事内容

お客さんとして中古品を売ったり、買ったりしたことがある人は多いでしょう。実際にはどのような仕事なのか、詳しくみていきましょう。

接客

店舗で買取を行っている場合、お客さまが来店したら受付から商品の検品・査定を行います。お客さまが査定額に納得したら商品を買い取るまでが主な仕事です。

少しでも高く買い取ってもらいたいお客さまと、金額交渉もあるため、一般的な販売の接客とは大きく異なります。
商品にはお客さまの思い入れや不安もあるので、短い時間でも信頼を得られる接客がポイントです。

検品・査定

持ち込まれた商品に傷や汚れがないか、お客さまと一緒に検品します。基本的に検品はお客さまの前で行い、一緒に確認することが後のトラブルを防ぐことになります。

査定はその商品をいくらで買い取るかを決める、買取業では重要はポイントです。査定額が高すぎるとお客さまは喜びますが、ショップで販売する際に売れないことも。反面、査定額が低いとお客さまが不満に思うため、こちらもトラブルの元となりやすいです。
専門的な知識が必要ですが、未経験歓迎の求人も多く見かけます。

買取営業

店舗での査定ではなく、お客さまの家を訪問して査定をすることを特に買取営業と呼びます。

上記のように接客や査定はもちろん、長時間の移動や重い物の運搬などといった業務も自分で行うことが多くなります。

仕分け・梱包

お客さまから買い取った商品を、流通先に合わせて仕分けし、梱包します。商品として売るものなので、大切に扱う必要があります。

買取業に求められるスキル

買取業では査定のイメージが強いですが、どのようなスキルが求められるのでしょうか。

コミュニケーションスキル

安く仕入れて高く売る買取ビジネスを成功させるには、接客術は欠かせないスキルです。

売りにきたお客さまに納得していただきつつ、できる限り安い金額で買い取るには、誠実な態度で信頼されることが大切。査定額に納得いかなければ、ごねられたり売ってもらえなかったりしますので、交渉術がカギを握るでしょう。
高い好感度で、説得力のある話ができるコミュニケーション能力が求められます。

顧客ごとのマーケティング術

買取業の顧客は幅広く、多様なお客さまが来店します。大体の客層が決まっている業界とは違い、顧客ごとに臨機応変に対応できるスキルが求められます。

販売業の接客より1件当たりの接客時間が長いため、顧客の好みや特性を把握し、お客さまごとにマッチした接客を行うことが必要です。
このスキルがスムーズな買取の成功にも繋がっていきます。

査定スキル

買取業界で「仕入れ」に当たるのが買取です。売りたい顧客を満足させ、改めて値段を付けて販売するのですから、査定額を決めるのは重要度の高い仕事です。
買い取る商品に対する専門的な知識はもちろん、相場や売れ筋、流行なども頭に入れておく必要があります。

未経験ですぐに身に付くスキルではありませんが、最近では未経験から育成するシステムを導入している買取業者も多いようです。

買取業の魅力・やりがい

買取業の仕事内容や必要なスキルがわかってくると、魅力ややりがいも見えてきます。

接客スキルが上がる

買取業の接客は、バイヤーとしてお客さまとの交渉も含まれています。お客さまにとっては思い出の品だったり大切にしていたものだったりするため、ひとつひとつ丁寧に話を聞き、査定して納得していただく必要があります。

バイヤーとしての商品を査定する知識や目、交渉や説得作業も含まれているので、接客スキルが上がります。
信頼関係が築ければお客さまに喜んでもらえ、次回から指名して貰えるなどのやりがいもあります。

専門知識が身に付く

適正な査定をするには、商品に対する専門知識が必要です。ブランド専門店なら幅広いブランドの知識や流行、売れ筋、相場などを把握しておかなければ、買取から販売というビジネスが成り立ちません。

リユース業のような循環経済において専門知識を身につけることは、一生ものといえるでしょう。

買取業界は将来性が高い

買取業界はまだ使えるけれど不要なものを、再利用することで成り立ちます。『リユース経済新聞』によると、「リユース業界の市場規模推計2023(2022年版)」では、市場規模が2.9兆円となっています。

これは2009年の1.1兆円から倍以上の伸びで、今後も2030年までに4兆円ほどまで伸びると予測されています。
買取業界は将来性が高く、ますます拡大する業界といえます。

参照元:リユース経済新聞「リユース業界の市場規模推計2023(2022年版)」

買取業のデメリット

将来性の高い買取業ですが、デメリットもあります。デメリットも理解した上で自分に合うか判断してみてください。

同業他社との競争が激しい

これから伸びると予測されている業界だけに、参入する業者も多くなってきます。そのため同業他社と1人の見込み客を奪い合うこあともあり、新規顧客獲得の競争は激しくなるでしょう。

店舗での接客とはいえ営業的な側面もあるため、競争に打ち勝つための独自戦略が必要になります。

営業はノルマがあることも

買取営業の場合、ノルマがあることがあります。毎日の目標、チームや個人のノルマなどが課せられ、高いモチベーションを維持するのがキツいこともあるでしょう。

ただし目標を達成すれば達成感とともに高収入にも繋がります。
ノルマが苦手であれば、店舗での接客ができる会社を選ぶという方法もあります。

通常の接客より気を付ける点が多い

販売や飲食業などの接客とは違い、買取での接客は気を付けるべき点が多いです。身だしなみや言葉づかい、笑顔などはもちろんですが、身分証明書の提示、検品時の顧客立会い、査定を長く感じさせない工夫、査定額に不満を持たせない工夫、買取金額は書面で提示するなど、すべてにおいて気が抜けません。

これらに気を付けていないと、後でトラブルの元になるため、通常の接客より気を回すポイントが多くなります。

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まとめ

モノを大切にする世界的な動きと、物価上昇の影響もあり、買取業界は今後も拡大すると予測される有望な業界です。
専門的な知識が必要ですが、未経験の募集も多く見られるため、未経験から買取業界への転職はチャンスともいえます。
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