車が好きで、車に関する仕事がしたいと思っている人におすすめなのが車買取の営業業務です。車買取の営業をするのに、資格や求められるスキルは何か、また向いている人の特徴や、未経験でも働けるかについて解説します。
車買取営業の仕事内容
車買取の営業とは、具体的にどのような仕事なのでしょうか。仕事内容や、ディーラー営業との違いを紹介します。
車買取営業とは?
車の買取営業とは、お客さまの車を車種や年式、装備などによって査定し、適正な値を付けて買い取る仕事です。
車の査定には多くのチェック項目があり、車に関する知識が必要です。ただし、未経験であっても仕事をしながら覚えていけるため、多くの車買取業者では未経験者の雇用もしています。
店舗への来客での買取がメインですが、業者によっては自らアポイントを取って出張査定を行うこともあります。
主な車査定のチェック項目は以下の通り。
- 車種(グレード・カラー)
- 年式
- 走行距離
- 事故歴
- ボディの外装
- ボディの内装
- 足回り(タイヤやマフラーなど)
- エンジン回り
- 車検の残り
- 取扱説明書などの有無
自動車営業と車買取営業の違い
自動車営業とは、ディーラー営業ともいい新車購入を前提に車を引き取ります。お客さまにとっては車の売却と購入を同時に行うことで手間がかからず、下取りに出した車の代金をそのまま新車購入に充てることもできるというメリットがあります。
一方、車買取営業はお客さまから車を直接買い取ることを目的としており、新車や中古車の販売は基本的に行いません。
車買取業者は独自の販売ルートを持っており、ディーラー営業の下取りよりも高額査定が期待できるのがメリットです。
車買取営業に求められるスキル

車買取の営業に必要なスキルはどのようなものか、みていきましょう。
車に関する基礎知識
前述したように、車買取には車の査定を行う必要があります。チェック項目は多岐にわたるため、車に関する基礎的な知識が求められます。
車の基本情報といわれるのは、車種やカラー、グレード、年式、走行距離、車検の残り期間や点検記録などですが、車検証や車検整備記録簿、コーションプレートなどは見られるようになっておきましょう。
車の査定は国産車だけでなく海外の車も含まれます。日本の車メーカーだけでも10社以上あるため、車種だけでもかなり多いことがわかります。車買取営業として成功するためには、車に関する幅広い知識が必要となるでしょう。
ヒアリング能力
車買取営業に限ったことではありませんが、営業職には相手の話を引き出すヒアリング能力が不可欠です。お客さまはできるだけ高く買い取ってもらいたいという希望を持っています。お客さまの会話からニーズを聞きだし、折り合いを付けていかなければなりません。
お客さまの話にしっかり耳を傾けることで、信頼を得られて商談がまとまりやすくなります。
持っていると有利!車買取営業におすすめの資格
車買取営業になるには特別な資格は必要ありません。しかし持っていると仕事に役立つだけでなく、転職に有利になる資格があるので紹介します。
普通自動車運転免許
車買取の営業において必ずしも運転免許が必要ではありません。車が運転できなくても車の査定は十分にできるからです。
ただし出張査定を行う業者では、応募条件に普通自動車免許を必須とするところもあるため、持っていると有利になるでしょう。
中古自動車査定士
中古自動車査定士とは、「一般財団法人日本自動車査定協会」が実施している民間資格です。中古車の買取や下取りに必要な査定を行い、価格を判断する専門家であることを証明してくれるため、車買取営業に十分な知識や技術を有していることを示すことができます。
中古自動車査定士の資格には、「小型査定士」と「大型査定士」の2種類があります。小型査定士は乗用車、商用車、最大積載量4トン未満の貨物車を査定できます。
大型査定士はそれ以外の大型貨物車やバスなどを査定できますが、車買取営業には、「小型査定士」を取っておくとよいでしょう。
どちらを受験するにも、自動車販売・整備の経験が6ヵ月以上と、所定の研修を修了することが受験資格となります。また双方ともに普通自動車運転免許が必要です。
自動車整備士
自動車整備士とは、自動車の構造や整備に関する知識や技能を持つことを認める国家資格です。
1級、2級、3級および特殊整備士の種類があり、受験条件を満たすと受験できます。受験条件は以下の通り。
- 自動車整備士課程のある専門学校、または高校を卒業
- 卒業と同時に受験資格を得られる
- 機械工学科系の専門学校や高校、大学を卒業
- 実務経験6ヵ月以上で3級自動車整備士の受験資格を得られる
- 自動車整備士課程や機械工学科以外の学校を卒業
- 実務経験1年以上で3級自動車整備士の受験資格を得られる
車買取営業に向いている人

車の買取営業に向いている人はどのような人でしょうか。自分に当てはまっている部分がないか確認してみましょう。
車が好き・興味がある人
車を扱う仕事ですから、車が好きであること、興味があるに越したことはありません。車の査定には多くのチェック項目があり、それだけ多くの知識を求められます。
そのためには、車が好きで勉強することが苦にならないことが有利になります。車に興味があり、多くの知識を得たいと思っている人にとっては、好きを仕事にできるチャンスです。
また希少な車に出会う機会に恵まれることもあり、車が好きな人にとっては大きな喜びとなるでしょう。
人と話すのが好きな人
車の査定を依頼してくるお客さまは、できるだけ高く車を買い取ってもらいたいと思っています。車買取の営業は、お客さまと会話することでさまざまなニーズや希望を引き出していきます。
単に適正に査定すればよいという訳ではなく、お客さまの信頼を得ながら、できるだけ不満のないように買取をしていくためにも、人とのコミュニケーションが得意な人に向いています。
人の役に立ちたい人
お客さまが車を手放す理由はさまざまです。中には思い入れのある愛車を査定に出す人もいるでしょう。そのような場合には、知識や技術が素晴らしい営業パーソンより、親身になって相談に乗ってくれる営業パーソンの方が信頼できるものです。
お客さまの役に立ちたい、お客さまのためにがんばりたいという気持ちを持っている人は、よい車買取営業になれる可能性があります。
車買取営業は未経験でも働ける!
車買取営業には、車に関する幅広い知識が必要です。しかし、車関連の仕事経験や、資格がなくても働くことができます。
車の知識は、実務を通して身につけられるため、車が好きな人や興味がある人であれば、異業種からであっても十分に転職できる可能性はあるでしょう。
まとめ
車買取営業は、未経験からでも応募できる職業です。働きながら車に関する幅広い知識が身につけられるため、車が好きで車に関連する仕事がしたい人におすすめします。
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